6月26日 ウルトラマンガイア 我夢の前にもうひとりの我夢が現れる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月26日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月26日」(1999年)。
ビゾームと戦うウルトラマンガイア  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“平成ウルトラマンシリーズ”第3作の『ウルトラマンガイア』は、天才的な知能を持った人間たちの科学者ネットワークであるアルケミー・スターズの一員であり、特捜チーム・XIG(シグ)に入隊した高山我夢(がむ)が、地球の大地の光を手にしてウルトラマンガイアに変身。海の光を手にした藤宮博也=ウルトラマンアグルとともに地球を破滅に導く根源的破滅招来体と戦う物語だ。

我夢の前に、黒ずくめの我夢が現れサタンビゾーに変貌する。我夢は、事件の真相を追い、ドイツに向かった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

黒い我夢が現れる

1999年6月26日は『ウルトラマンガイア』第42話「我夢VS我夢」が放送された日です。夜の街で、謎の黒ずくめの男を追う我夢。その男は、我夢とまったく同じ容姿をしていた。我夢たちアルケミー・スターズは、自分たちだけのネットワークを構築し、世界中の仲間とつながっている。その黒い我夢は、アルケミー・スターズが仲間同士でつながっているのは、「天才的な頭脳を持つ自分たちを、大人が怖がっているからだ」とし、自分たちが生き残るにふさわしい人間だと言う。さらに、黒い我夢は、我夢がウルトラマンガイアであることを知っていた。

そして、黒い我夢は、この「自分は特別な存在である」という考えを、我夢も持っているのだろうと語る。自分は、我夢の心の裏側が実体化したものだと言うのだ。そして、黒い我夢は怪獣・サタンビゾーに変貌。我夢は戸惑いながらもガイアに変身し、サタンビゾーを撃破したのだった。
夜の街に現れたサタンビゾー  ©円谷プロ PHOTO/講談社
しかし後日、我夢の脳裏に何度も黒い我夢が現れる。我夢は、以前Σズイグルから攻撃を受けた際、身に着けている通信機のXIG‐NAVIに細工をされていたことに気づいた。XIG‐NAVIを分解すると、中には発信ダイオードがあり、無事にそれは除去される。我夢は、自分に語りかけていたのがアルケミー・スターズの裏切り者だと考え、データベースを検索した。

調査の結果、我夢は、根源的破滅招来体に乗っ取られた光量子コンピューター・クリシスのセットアップ直前に、アルケミー・スターズを脱退した人物がいることを知る。その男、クラウス・エッカルトを疑った我夢は、彼の出身地であるドイツに向かった。
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