3月23日 ウルトラマンA 人の魂を吸うバイオリンが超獣に変貌!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月23日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月23日」(1973年)。
ギーゴンと戦うウルトラマンA  ©円谷プロ
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1972年4月7日より放送が開始された『ウルトラマンA』は、怪獣を超える怪獣である「超獣」を送りこむ異次元人ヤプールと戦うため、超獣攻撃隊TAC(タック)の隊員となった北斗星司と南 夕子がウルトラタッチでウルトラマンAに変身。夕子が月星人の仲間のもとへ帰った後は、北斗が一人で変身し、必殺のメタリウム光線や、バーチカルギロチンをはじめとした多彩な切断技などを駆使して、超獣を次々と撃破していく。

野球が好きで、将来は野球選手になりたいと思っている春夫少年。しかし、彼の母親は、春夫をバイオリニストにしようと考えており、バイオリンの練習を強要する。そんななか、春夫の持つバイオリンが、超獣・ギーゴンに変貌した。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

バイオリンが飛んでいく

1973年3月23日は『ウルトラマンA』第51話「命を吸う音」が放送された日です。友人たちと野球をしていた春夫少年。球を打ち返し、春夫は走るが、もう少しでホームにたどり着くというところで、走るのをやめてしまう。怒った母親が、バイオリンを持って立っていたのだ。

春夫は、バイオリンのレッスンをサボって野球をしていた。母親は、「春夫はバイオリニストになる」と言って、春夫を連れていく。しかし、春夫は友人たちに、将来は野球選手になりたいと話していたそうだ。バイオリン教室でレッスンを始める春夫だったが、音を外してしまい、先生に注意される。そして、先生に「素質があるのに、練習が足らない」と言われた春夫は、勝手に帰ってしまった。

母親に春夫がバイオリン教室を抜け出したとの連絡が入っており、家ではおかんむりの母親が待っていた。そして、母親は、春夫を仏壇の前に座らせる。春夫の父親は天才的なバイオリニストであったが、すでに亡くなっていた。母親は、春夫を父親のようなバイオリニストにしようと教育していたのだ。

再びバイオリン教室にいかされる春夫。その道中で、「バイオリンが壊れればいい」と思った春夫は、バイオリンをケースごと地面に叩きつける。そのショックでケースが開くと、宇宙からイナズマのような光が発生し、バイオリンを包んだ。するとバイオリンは宙に浮き、春夫は何かに取り憑かれたようにバイオリンをとって演奏をはじめる。
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