あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月20日」(1974年)。
第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」から登場したレギュラーキャラクターの梅田カオルと、第3話「涙よさよなら…」で初登場したカオルの兄・トオル。彼ら兄妹の父親は、第3話でツルク星人に殺されてしまいましたが、母親はそれ以前に亡くなっていました。今回は、両親を亡くしたカオルが、母親に似た宇宙人と出会うエピソード。
カオルが母親に似た女性と出会う
すると、ふたりのもとにゲンたちがやってくる。だが、その女性は宇宙人だった。ゲンは女性が宇宙人であることを見抜くと、カオルを女性から引き離す。しかし、カオルはその場から立ち去ろうとする女性についていこうとしてしまう。ゲンはカオルを百子に任せ、その女性を追った。しかし、女性はなんと鏡の中に姿を消したのだった。
その後、自宅にいたカオルは自分を呼ぶ母親の声を耳にする。そして、ドレッサーの鏡の中に母親が現れ、「いらっしゃい」と手招きをする。戸惑うカオルであったが、母親の言うままに鏡に顔を近づけると、カオルは鏡の中の世界に消えてしまった。
その夜、カオルはトオルたちのもとに帰ってこなかった。翌日、トオルは鏡に映るカオルを発見。カオルは、偽物の母親と遊んでいた。MACの調査の結果、偽物の母親は鏡の世界に住むマザラス星人だと判明。しかし、鏡の世界にいるカオルを救出する手立ては、MACにはなかった。唯一の肉親を奪われ、悲しみに暮れるトオルを見たゲンは、ダンの制止を振り切って鏡の世界に突入。元の世界に戻れる保証もないまま、カオルの救出に向かう。