あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月12日」(2009年)。
また、本作は2007年12月1日よりBS11で放送された、怪獣同士のバトルを描く『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』と、その続編『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』から続くストーリーにもなっており、主人公のレイをはじめ『大怪獣バトル』に登場するキャラクターやキーワードも登場。とくに、レイは本作でも実質的な主人公の立場にいる。
そして、初の悪のウルトラマンである、ウルトラマンベリアルと、ウルトラセブンの息子のウルトラマンゼロが初登場。今作でデビューしたゼロは、『ウルトラマンギンガ』で新作テレビシリーズが再開する2013年までの間、ウルトラマンシリーズを牽引し、現在でも高い人気を博している。
ウルトラマンベリアルが光の国を襲う
ベリアルは、怪獣墓場の炎の谷に封印されていたギガバトルナイザーをザラブ星人から奪うと、ザラブ星人を殺害。駆けつけてきたウルトラマンタロウ率いる宇宙警備隊を蹴散らし、光の国に復讐に向かう。光の国には、ウルトラマングレート、ウルトラマンパワード、ウルトラマンマックス、そしてゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブンといった名だたるウルトラヒーローが揃っていたが、ベリアルは彼ら次々と退け、プラズマスパークタワーまでたどり着く。タワーを守るウルトラマンジャック、ウルトラマンA、ウルトラマン80を倒し、因縁の相手であるウルトラの父と戦闘になるも、ベリアルはついにプラズマスパークのエネルギーコアを入手。太陽を失った光の国やウルトラヒーローたちは、氷漬けになってしまう。タロウはその身を犠牲にして、わずかに残ったプラズマスパークの火を守るのだった。
ベリアルの攻撃を受け、宇宙に飛ばされたメビウスは凍結の被害を免れていた。そして、ウルトラマンとウルトラセブンからテレパシーを受け取る。ウルトラマンたちは、ベリアルが、レイブラッド星人によって怪獣を操る「レイオニクス」の力を与えられていることを話すと、同じレイオニクスである、地球人の青年に協力を求めるようメビウスに伝える。