今回は『ウルトラセブン』(1967年~1968年)終了から約2年半のインターバルをおいて復活したウルトラマンシリーズ、『帰ってきたウルトラマン』(1971年)です。
未来に向けてのみごとな布石が次々と!
そしてピンチのときにはウルトラマンやウルトラセブンも駆けつけることで、結果として『ウルトラマンA』で確立されることになる「ウルトラ兄弟」に向けての布石となりました。
また後の作品にも継承された要素として、ウルトラセブンから与えられた万能武器・ウルトラブレスレットを忘れてはなりません。
敵の能力にあわせて自在に姿を変えるアイテムは人気となり、こうしたオリジナル武器は今に至るまでウルトラヒーローの定番アイテムとなっています。
見ごたえのあるドラマが展開される!
また作品全般を通して、変身者である郷 秀樹の私生活がたっぷりと描かれたのも新鮮で、レーサーを目指し、家族のような人々に囲まれて過ごす郷の姿は、プライベートでも隊員たちと過ごす時間が多かった今までの主人公たちとは一線を画すものでした。
それだけに第37・38話の悲劇的なストーリーはショッキングでしたが、郷とウルトラマンが身も心も一体なのは弱点でもあることを明確に表すエピソードとなりました。
さらにその郷が所属する防衛チームであるMAT〈マット〉が、完璧な一枚岩ではないリアルな組織で、人間味あふれる感情により対立することがあっても、最終的には信頼で結ばれていく姿は、心に響くものとなっていました。
『Qからシン・マンまで』でウルトラマンシリーズ史をチェック
ウルトラマンシリーズを観るときのお供として、ウルトラヒストリーを振りかえるテキストとして、ぜひチェックしてみてください。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga