アニメ名作エピソードを観て、スタッフ&キャストの証言を聞こう!
そして記念すべき水木しげる生誕100周年にあたる2022年、「ゲゲゲ忌2022」が調布市で11月19日から30日までの期間で開催されている。
イオンシネマ シアタス調布にて行われているゲゲゲ忌2022アニメ特別上映会では、作品の上映とともにアニメスタッフやキャストたちが登壇。トークショーが行われ、当時の貴重なエピソードが聞けるのも大きな話題のひとつだ。
本会期中は計6回の上映会が開催されるが、まさにゲゲゲ忌当日の11月30日(2022年)には「新旧鬼太郎アニメを語る」スペシャルデーと銘打ち、第1期・第58話「おぼろぐるま」、第4期・第63話「メンソーレ!妖怪ホテル」、第5期・第21話「首ったけ?妖怪恋物語」のアニメ上映と合わせて、原口正宏氏(アニメーション史研究家)、原口尚子氏(水木しげる氏長女)、勝間田具治氏(『ゲゲゲの鬼太郎』第1期・第4期・第5期演出)、清水慎治氏(第4期プロデューサー)らのゲスト出演、トークショーが予定されている。
なお、すでに終了したアニメ特別上映会もイープラスのサイトにおいて期間限定でアーカイブ配信されているので是非御覧いただきたい。
※アーカイブ期間は各公演6日後の23:59まで
鬼太郎アニメの歴史を紐解く『ゲゲゲのアニメ』制作進行中!
そして氏がアニメーション研究の道に足を踏み入れたきっかけとなった作品こそが第1期『ゲゲゲの鬼太郎』(もうひとつは『タイガーマスク』)だったという。
その原口氏が満を持して現在鋭意執筆中である書籍が弊社から初夏発売予定の『ゲゲゲのアニメ』だ。
1968年から放送が開始されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第1期)はいかにして誕生したのか、その企画経緯の詳細、プロデューサーの証言はもちろんのこと、続く第2期から2020年まで放送されていた最新シリーズの第6期に至るまでを完全網羅。
これらシリーズを手がけたプロデューサー、脚本家、演出家、作画監督、アニメーター、そして主要声優陣らに長時間のインタビューを行い、その生の声から制作のビハインドを探るもので、いわばアニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』の制作ドキュメントといった内容となっている。
野沢雅子氏(第1、2期)をはじめ戸田恵子氏(第3期)、松岡洋子氏(第4期)、高山みなみ氏(第5期)、沢城みゆき氏(第6期)ら主役の全鬼太郎声優たちのインタビューが一同に掲載されるところも興味深いところだろう。
秘蔵資料も満載! アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の究極決定本!
アニメ『ゲゲゲの鬼太郞』の最初期にプロデューサーによって書かれた企画書の詳細、あるいは映像化に至らなかった幻の企画案、演出家たちの意向が記された絵コンテ、キャラクターデザイナーが描いた設定資料、そのほか失われていたはずの●●まで、本邦初公開の秘蔵資料が掲載される予定だ。
1960年代当時、児童向けのテレビ番組は怪獣特撮ものと、ヒーローもののテレビ漫画がほとんどであったが、そうした時流にあって漫画「墓場の鬼太郎」の児童向けテレビアニメ化が実現するまでの道のりは容易ではなかったことは想像にかたくない。
本書掲載の企画書からはそうしたスタッフの悪戦苦闘ぶりが垣間見える内容であり、映像文化の資料としても貴重な存在であろう。
また、これら資料のなかには東映アニメーションに保存されているものだけではなく、当時の制作スタッフたちが個人的に所蔵されていたものもある。
これは原口氏の入念な取材のたまものであり、だからこそ今まで日の目を見なかった秘蔵資料の発見に至ったのである。
また、データ原口の名に恥じぬ、各シリーズの作品サブタイトル、詳細なスタッフ、キャストのリストも巻末に掲載、そのデータ量は圧巻だ。まさに研究者必携の書となっている。
加えて各話の見どころも原口氏自ら執筆、まさにかゆいところにも手が届いた構成となっており、あらためて作品を鑑賞する際のガイドとしても役立つことだろう。
アニメ『ゲゲゲの鬼太郞』50年におよぶ歴史を紐解く『ゲゲゲのアニメ』の刊行を是非楽しみに待っていてほしい。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga