ウルトラマンと戦った、忘れないでほしい強敵! 厳選4体

傑作の陰にまた傑作あり! 強豪怪獣の再登場熱烈希望!

テレビマガジン編集部

闇のウルトラマン!? 底知れぬ実力者・ケロニア

体が燃えやすく火が苦手で、見つめるだけで火を消し去る力を持っています。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
第三の強敵は、第31話「来たのは誰だ」に登場した吸血植物ケロニアです。

植物怪獣というと、思い出されるのは怪奇植物スフランや怪奇植物グリーンモンスですが、ケロニアは彼らとは段違いの進化を見せつけます。

「移動できる吸血植物」だったケロニアが、わずか20年の間に人間の科学を超えた円盤群を作りだし、世界侵略に乗り出したのです。

なんという進化のスピード!

もしかしたら、吸血した相手の知識まで吸い取る能力でもあったのでしょうか。

さらに巨大化までしたケロニアは、ウルトラマンのスペシウム光線の直撃にダメージを受けることもなく、目から放つ怪光線で破壊を続けます。

そのスマートな立ち姿や、達観したような表情は、かつてザラブ星人が変身したにせウルトラマンよりも、さらにウルトラマンに近いムードを漂わせ、いわば「闇のウルトラマン」といったイメージすら感じさせるのです。

『ウルトラマン』の作中ではこのエピソードでのみ放たれた光線技、ウルトラアタック光線によって突破口を開いたウルトラマンが勝利したこの戦いでしたが、ケロニアの生まれ故郷の南米ではまだ同族が超文明都市を築き上げ、侵略のチャンスを狙っているのではないでしょうか。

Q星の宇宙怪獣キーラ! その狡猾な攻撃戦略

巨大な両目から発する強烈な光は、ウルトラマンの視力さえ奪いました。 ©円谷プロ PHOTO/講談社
最後に紹介する強敵は第38話「宇宙船救助命令」の光熱怪獣キーラです。

最大の武器は大きな目から放つ強烈な光(クラッシュ閃光とも呼ばれます)で、モニター越しにでもこの光を見た人の視力を長時間にわたって奪ってしまいます。

今回、科学特捜隊はこの閃光により宇宙ステーションV2に起きたトラブルを解決するために、Q星に送り込んでいた自動探査機プロスペクターのパーツを24時間以内にステーションV2に持ち帰るというミッションを遂行することになるのですが、往復だけでも20時間が必要という、まさにギリギリの任務なのです。

さらに到着したQ星は、キーラ以外にも砂地獄怪獣サイゴが暴れまわる恐ろしい星でしたが、ウルトラマンの助けもあり、科特隊は無事にパーツを手にステーションV2に戻ることに成功します。

しかしウルトラマンとキーラの戦いは熾烈をきわめました。キーラはスペシウム光線をはね返すだけでなく、ウルトラマンのもう一つの必殺光線技、八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)をしっぽではじくという、スゴ技を披露します。

そんなキーラを倒したのは、やはり今回のエピソードのみの必殺技、ウルトラサイコキネシスでした。そんな隠し技までウルトラマンに出させたキーラは、まさに強敵と呼ぶにふさわしい怪獣といえるでしょう。

『ウルトラマン』の魅力を再確認しよう!

見よ、ウルトラマンの勇姿!  ©円谷プロ
そんな『ウルトラマン』のすべてを1冊のムックに詰め込んだのが2023年12月1日に発売される「講談社MOOK テレビマガジン特別編集スペシャル ウルトラマン EPISODE No.1~No.39」(税込定価3300円)です。

『ウルトラマン』全39話のウルトラマン、怪獣・宇宙人、科学特捜隊、スーパーメカ、ドラマなど、すべてを112ページにギュッと詰めました。講談社の大島康嗣カメラマンが当時、現場で撮影した写真をすべて確認して、さらに今まで未使用だった写真も投入した決定版です。作品を観るときのガイドにも、本だけ読んで楽しむのにも、ぴったりの一冊です。
『HERO 大島康嗣の仕事』
特撮のはじまり「ウルトラQ」「仮面ライダー」から、撮影現場を取材し、令和の仮面ライダー「仮面ライダーゼロワン」まで撮影をし続けた伝説の講談社カメラマン・大島康嗣氏。講談社所蔵のあまたある写真の中から、選りすぐられたスチール写真1087点で、1966年から2020年までの55年をふりかえる豪華写真集。「ウルトラマン」「仮面ライダー」にあこがれた大人の特撮ファンへの渾身の一冊です。
ウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」は『ウルトラマン』をはじめ、ウルトラマンシリーズが見放題になる動画配信サービスです。
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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。