闇のウルトラマン!? 底知れぬ実力者・ケロニア
植物怪獣というと、思い出されるのは怪奇植物スフランや怪奇植物グリーンモンスですが、ケロニアは彼らとは段違いの進化を見せつけます。
「移動できる吸血植物」だったケロニアが、わずか20年の間に人間の科学を超えた円盤群を作りだし、世界侵略に乗り出したのです。
なんという進化のスピード!
もしかしたら、吸血した相手の知識まで吸い取る能力でもあったのでしょうか。
さらに巨大化までしたケロニアは、ウルトラマンのスペシウム光線の直撃にダメージを受けることもなく、目から放つ怪光線で破壊を続けます。
そのスマートな立ち姿や、達観したような表情は、かつてザラブ星人が変身したにせウルトラマンよりも、さらにウルトラマンに近いムードを漂わせ、いわば「闇のウルトラマン」といったイメージすら感じさせるのです。
『ウルトラマン』の作中ではこのエピソードでのみ放たれた光線技、ウルトラアタック光線によって突破口を開いたウルトラマンが勝利したこの戦いでしたが、ケロニアの生まれ故郷の南米ではまだ同族が超文明都市を築き上げ、侵略のチャンスを狙っているのではないでしょうか。
Q星の宇宙怪獣キーラ! その狡猾な攻撃戦略
最大の武器は大きな目から放つ強烈な光(クラッシュ閃光とも呼ばれます)で、モニター越しにでもこの光を見た人の視力を長時間にわたって奪ってしまいます。
今回、科学特捜隊はこの閃光により宇宙ステーションV2に起きたトラブルを解決するために、Q星に送り込んでいた自動探査機プロスペクターのパーツを24時間以内にステーションV2に持ち帰るというミッションを遂行することになるのですが、往復だけでも20時間が必要という、まさにギリギリの任務なのです。
さらに到着したQ星は、キーラ以外にも砂地獄怪獣サイゴが暴れまわる恐ろしい星でしたが、ウルトラマンの助けもあり、科特隊は無事にパーツを手にステーションV2に戻ることに成功します。
しかしウルトラマンとキーラの戦いは熾烈をきわめました。キーラはスペシウム光線をはね返すだけでなく、ウルトラマンのもう一つの必殺光線技、八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)をしっぽではじくという、スゴ技を披露します。
そんなキーラを倒したのは、やはり今回のエピソードのみの必殺技、ウルトラサイコキネシスでした。そんな隠し技までウルトラマンに出させたキーラは、まさに強敵と呼ぶにふさわしい怪獣といえるでしょう。
『ウルトラマン』の魅力を再確認しよう!
『ウルトラマン』全39話のウルトラマン、怪獣・宇宙人、科学特捜隊、スーパーメカ、ドラマなど、すべてを112ページにギュッと詰めました。講談社の大島康嗣カメラマンが当時、現場で撮影した写真をすべて確認して、さらに今まで未使用だった写真も投入した決定版です。作品を観るときのガイドにも、本だけ読んで楽しむのにも、ぴったりの一冊です。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga