あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月7日」(1975年)。
家族を亡くしてしまいながらも、ゲンとともに明るく日々を過ごす梅田トオル少年。しかし、ある日父親から高級腕時計を買ってもらったという、友人のケンジと喧嘩になってしまう。そこに、新たな円盤生物が現れた。
トオルがケンジの腕時計を壊してしまう
ゲンが居候先の美山家に帰宅すると、ケンジとケンジの父親が訪れていた。ケンジの父親は、腕時計を壊されたことに怒り、トオルの保護者代わりであるゲンは、状況を飲み込めないまま、謝罪する。ひととおり文句を言うと、ケンジたちは帰っていった。しかし、美山家の母親の咲子は、トオルの言い分を聞こうともしないケンジの父親に、ご立腹の様子だった。
すると、その場にいた美山家の次女・あゆみが、状況を説明する。ケンジは、トオルとあゆみに腕時計を自慢したうえに、彼らに父親がいないことをからかった。それを聞いて、トオルは怒ったのだ。事情を知ったゲンは、まだ帰らないトオルを探しにいくことに。一方、トオルは夜の公園で、ひとりで空を見上げていた。すると、流れ星を発見。しかし、それは流れ星ではなく、ブラック指令が呼び寄せた第5の円盤生物・ブラックガロンだった。
その円盤生物・ブラックガロンは、亀のような姿をしており、甲羅のなかに手足を収納して宇宙から飛来。ブラックガロンが落下した衝撃で、トオルは近くにあった遊具の下敷きになってしまう。さらにブラックガロンは、手足を伸ばした二足歩行の状態になり、暴れはじめた。