7月17日 伝説のはじまり!『ウルトラマン』の放送がスタート!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月17日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月17日」(1966年)。
ベムラーと戦うウルトラマン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“初代”ウルトラマンが活躍する『ウルトラマン』は、科学特捜隊のハヤタ・シンが、ウルトラマンと一体化し、怪獣や宇宙からの侵略者から地球を守るために戦う物語だ。前作の『ウルトラQ』で描かれた、怪獣や宇宙人によって引き起こされる超常現象や事件といった要素に加え、ウルトラマンというヒーローを登場させることで前作を上回る大人気番組となった。

宇宙から、謎の赤い球体と青い球体が地球に飛来。それは、ウルトラマンと怪獣・ベムラーだった。赤い球体と衝突し、命を落としたハヤタはウルトラマンと一体化。そして、科学特捜隊はベムラーを倒すために、「ウルトラ作戦第一号」を発令する。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

ハヤタがウルトラマンと一体化

1966年7月17日は『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」が放送された日です。パリに本部を置く、国際科学警察機構に属する科学特捜隊。その日本支部の隊員であるハヤタは、科学特捜隊の航空機・小型ビートルで飛行中に未確認飛行物体を発見する。科学特捜隊の本部に連絡し、ハヤタはその青い球体を追跡。しかし、球体が中に潜った湖の上空で、目の前に赤い球体が出現。落下してきたその球体と小型ビートルは、正面衝突してしまった。

湖でキャンプをしていた若者たちによって、青い球体が湖に潜ったこと、赤い球体が飛行機と衝突したことが通報され、科学特捜隊にも連絡が入る。フジ隊員はすぐにハヤタと連絡を取ろうとするが、応答はない。科学特捜隊は現場に向かった。

一方、ハヤタの小型ビートルは爆発炎上してしまっていた。そして、ハヤタの体は赤い球体に包まれると、彼の意識の中に、謎の銀色の巨人が語りかけてくる。巨人は、自分がM78星雲の宇宙人と名乗る。そして、遠い宇宙から「ベムラー」を宇宙の墓場に連れて行こうとしたところ、逃げられてしまい、それを追って地球にきたらしい。ハヤタは、宇宙人と衝突したことで命を落としてしまったのだ。

宇宙人は謝罪すると、「私の命を君にあげよう」と言う。そして、宇宙人はハヤタと一心同体になり、地球の平和のために働きたいと申し出ると、ベーターカプセルを差し出した。すると、赤い球体は爆発してしまう。
湖から出現したベムラー  ©円谷プロ PHOTO/講談社
科学特捜隊は現場に到着。炎上する小型ビートルを発見するも、ハヤタはみつからない。ムラマツキャップたちは、地元の警官たちと協力し、ハヤタの捜索を開始した。しかし、ハヤタは翌朝になっても発見されない。すると、湖から怪獣が出現。青い球体の正体であるベムラーだ。科学特捜隊は携行武器のスーパーガンで攻撃するが効果はなく、ベムラーは再び湖に姿を消した。

一方、フジ隊員は行方不明だったハヤタからの通信を受信する。ハヤタは、特殊潜航艇S16号を湖に運ぶよう、指示。フジはジェットビートルでS16号を運び、湖に着水させる。すると、ハヤタがモーターボートに乗って、やってきた。
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