10月12日 ULTRASEVEN X 謎の宇宙船が人間を導く!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」10月12日(2007年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月12日」(2007年)。
「船」の目的は何か? 人間を連れ去る宇宙船と対峙するULTRASEVEN X  ©円谷プロ
『ULTRASEVEN X』は、『ウルトラセブン』40周年記念作品として2007年10月5日から放送が開始された。大人をターゲットに、深夜帯に放送された作品で、『ウルトラQ dark fantasy』など、過去にも深夜帯に放送された作品はあったものの、ウルトラヒーローが登場する作品としては、本作が初である。

記憶喪失の青年・ジンは謎の女性からウルトラアイを託され、ULTRASEVEN Xに変身。社会に潜むエイリアンを抹殺する組織であるDEUSのエージェント・ケイから、自身も同じエージェントだと説明され、共に戦いはじめる。そんなある日、未確認飛行物体による誘拐事件が発生。ジンは、3日前にバーで会った男から「船」に誘われたことを思い出す。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

多発する謎の失踪事件! 犯人は「船」?

2007年10月12日は『ULTRASEVEN X』第2話「CODE NAME “R”」が放送された日です。政府の広報や人びとが健康的に過ごすための情報、天気予報まで、さまざまな情報が絶えずホログラムや浮遊式モニターで流され、その裏では、監視社会が形成されているこの世界。仕事を終えたひとりの女性が夜遅くに帰宅すると、ホログラムが週末は酸性雨が降ることを伝え、音楽を聴いたり本を読んで過ごすことを勧めてくる。しかしそれを聞いた女性は家を出てタクシーに乗り、運転手に「船が出る」と目的地に急がせる。その目的地にはすでに人々がおり、しかも彼らは一瞬にして姿を消してしまう。

後日、ジンはDEUS司令から宇宙人によるアブダクション(誘拐)が発生したと伝えられ、ケイとともに捜査を開始する。アブダクションは、今回で3件目だという。タクシー運転手の証言から、女性が明確に自分の意志で移動したことがわかり、何者かに誘き出されたのではと推測される。一方、ジンは女性の残した「船が出る」という言葉に聞き覚えがあった。3日前、バーで話しかけてきた男が同じことを言っていたのだ。男は、次に「船」が来る日も話しており、その日に失踪事件は起きていた。

バーで再会した男は、ジンがULTRASEVEN Xであることを知っているかのような素振りを見せ、「船を望む人のために、船は来る」と語り、逃走する。隠しカメラで撮影した男の写真を見たケイは、それが1年前に失踪したDEUSのエージェントであるアールだと告げる。さらにケイは、失踪した人々のテレビがサンドノイズ(砂嵐)になっていたことを突き止めていた。そのチャンネルが怪しいと思ったジンがDEUS司令部に調査を依頼をした結果、テレビの空きチャンネルに妨害電波が発せられていたことが判明。ジンたちは被害者たちを誘い出す何らかのメッセージがこめられていたであろう、その電波の発信場所に向かった。
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