6月9日 ウルトラマン=郷 秀樹は本当に「帰ってきた」のか? ウルトラマンA

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月9日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月9日」(1972年)。
ザイゴンと戦うウルトラマンA  ©円谷プロ
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1972年4月7日より放送が開始された『ウルトラマンA』は、怪獣を超える怪獣である「超獣」を送りこむ異次元人ヤプールと戦うため、超獣攻撃隊TAC(タック)の隊員となった北斗星司と南 夕子がウルトラタッチでウルトラマンAに変身。必殺のメタリウム光線や、バーチカルギロチンをはじめとした多彩な切断技などを駆使して超獣を次々と撃破していく。

バット星人とゼットン2代目を倒し、坂田次郎に「ウルトラ5つの誓い」を残して地球を旅立った郷 秀樹=ウルトラマンジャック。そんな郷が、再び次郎、そして北斗と南の前に現れた。しかし、北斗はその郷に不信感を抱く。はたして郷は、本当に地球に「帰ってきた」のか?
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

郷 秀樹が帰ってきた!

1972年6月9日は『ウルトラマンA』第10話「決戦!エース対郷秀樹」が放送された日です。郷 秀樹を兄のように慕っていた坂田次郎少年は、郷がウルトラマンジャックであることを知り、バット星人とゼットン2代目を倒して地球を旅立つ郷を見送った。次郎は同じく郷のことを慕っていた村野ルミ子とともに暮らしていたが、ある日、街の雑踏で郷の姿を目撃する。

そんな中、街にザイゴンが現れた。ザイゴンは突進してビルを突き破り、炎を吐いて暴れ回る。怪獣の攻撃に巻き込まれる次郎たち。TACは出撃し、北斗は次郎たちを守るために地上から新開発のバズーカを命中させるも、口から吐く火炎で反撃される。だが、2発目を怪獣の口に向けて撃とうとする北斗の射線にひとりの男が立ち塞がる。

その男は、郷 秀樹だった。郷は巨大なレーザー銃でザイゴンを攻撃すると、ザイゴンは姿を消してしまった。

次郎たちと再会した郷は怪獣戦で負傷したため、TACに保護されメディカルセンターで治療を受けることになる。TACが保管していたMATの記録によると、郷は戦死したことになっていた。だが、郷はウルトラレーザーを開発し、地球防衛軍が全滅したと聞いて地球に戻ってきたというのだ。
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