6月2日 ウルトラマンA 10万部刷られた雑誌から超獣が出現する!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月2日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月2日」(1972年)。
ガマスと戦うウルトラマンA  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1972年4月7日より放送が開始された『ウルトラマンA』は、怪獣を超える怪獣である「超獣」を送りこむ異次元人ヤプールと戦うため、超獣攻撃隊TAC(タック)の隊員となった北斗星司と南 夕子がウルトラタッチでウルトラマンAに変身。必殺のメタリウム光線や、バーチカルギロチンをはじめとした多彩な切断技などを駆使して、超獣を次々と撃破していく。

超獣・ガマスが現れた。カメラマンの鮫島純子はガマスの撮影に成功するも、それは敵の陰謀だった。二次元の世界を行き来できるガマスは、自分の写真を雑誌に掲載させることで増殖を目論んでいたのだ。鮫島の写真は、10万部発行される雑誌のグラビアとして掲載されることが決まってしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

今野隊員がガマスの写真を撮り損なう

1972年6月2日は『ウルトラマンA』第9話「超獣10万匹!奇襲計画」が放送された日です。超獣出現を察知したTAC。新兵器「RXミサイル」を装備したタックファルコンでパトロールを開始し、残った隊員たちも、地上で待ち伏せをしていた。すると、資料用の撮影を行うため待機していた今野隊員のもとに、ひとりの女性が現れる。その女性は、カメラマンの鮫島純子で、超獣が現れるという情報を北斗から得て撮影にきたと言う。

危ないから撮影を止めるよう説得する今野だが、純子は話を聞こうとしなかった。すると、暗雲とともに超獣・ガマスが現れた。ガマスは光の手裏剣でタックファルコンを真っ二つに切断すると、すぐに姿を消してしまう。突然の出来事であったため、撮影をし損なってしまった今野。鮫島に写真の提供を願い出るが、純子はそれを拒否して去っていったのだった。

ガマスへの対策を練るTAC。そこで写真を分析することになるが、今野は写真を撮り損なったことを言い出せず、「写真班のところに取りにいく」と言って、純子の自宅に向かう。一方、北斗は竜隊長に、民間人に超獣出現の情報を漏らしたことを問い詰められるが、北斗には他人に話をした心当たりがなかった。

今野は再度写真の提供を純子に願い出るが、「北斗に渡した」と嘘をつかれてしまう。一方、純子は出版社に向かうタクシーの中でガマスの写真を確認すると、写真のガマスが一瞬動いているように見えた。その後、純子は両替をするために一度下車。しかしその後、写真からガマスが現れ巨大化。タクシーを爆発炎上させ、街を破壊しはじめる。
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