あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月31日」(1997年)。
ダイゴのもとに、「拝啓ウルトラマン様」という書き出しからはじまるメールが届く。それは、ダイゴと同じように超人的な力を持つものの、その力が原因で孤独になってしまったキリノ・マキオによる、ダイゴへの挑戦だった。
拝啓ウルトラマン様
近くに怪獣が迫っているにもかかわらず冷静なその男は、ビルに女性が逃げ遅れているとダイゴに話す。男の言うとおり、ビルの中には逃げ遅れた女性がいた。ダイゴは女性を救出しようとするも、目の前にガルラが迫っていたため、ウルトラマンティガに変身し戦闘を開始する。しかし、ガルラは穴を掘り、地中に逃げてしまう。
仕事を終え、自室に戻ったダイゴ。すると、部屋の端末がメールを受信していた。そのメールは、「拝啓ウルトラマン様」からはじまる文章で、差出人のキリノ・マキオは、ダイゴがティガであることを知っている口ぶりだった。ティガに憎しみすら感じると言う差出人は、一方的に場所を指定し、ダイゴとの面会を申し出たのだった。
翌日、ショッピングモールでダイゴはキリノと対面。キリノは、ビルに女性が取り残されていることをダイゴに知らせた男だった。キリノが何者なのかと考えるダイゴ。しかし、キリノはダイゴの思考を読み、自分は宇宙からの侵略者などではなく、「普通の人とは少々異なる人間」であると語る。