11月9日 ウルトラマンタロウ 東北地方から嵐とともに怪獣が来襲!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 11月9日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月9日」(1973年)。
グロンと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し、怪獣や宇宙人と戦う。

健一少年は学校で気象観測をする中で、ドンちゃんというあだ名の転校生と知り合う。しかし、ドンちゃんが手招きをすると、嵐とともに怪獣・グロンが出現した。健一は、ドンちゃんとともにグロンの人質にされてしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

嵐とともにグロンが出現

1973年11月9日は『ウルトラマンタロウ』第32話「木枯らし怪獣!風の又三郎」が放送された日です。同級生と学校の屋上で気象観測をする健一。すると、雨も降っていないのに、こうもり傘をさした少年がいることに気づく。少年は「ドンちゃん」というあだ名で呼ばれている転校生で、「ウルトラマンより怪獣が好き」、「この教室は、本当は宇宙船だ」などといった、妙な発言をする子どもだという。言葉を発さず、ずっと笑顔を浮かべているドンちゃん。転校を繰り返しているというドンちゃんをかわいそうに思った健一は、彼を仲間に入れようと考える。

怪獣のような雲が見えると言ってドンちゃんに望遠鏡をのぞかせる健一だったが、ドンちゃんは望遠鏡をのぞきながら手招きをしはじめる。健一は「何が見えるのか」と聞き、望遠鏡をのぞくと、そこには巨大な怪獣の目玉が! すると、先生が駆けてくる。やはり怪獣が出たのかと聞く健一だったが、先生は健一たちの言葉には耳を貸さず、嵐が近づいているので早く帰るよう促す。そのころ、ZATは気象庁から、台風のような謎の反応が南下しているという連絡を受け、調査を行っていた。そして、嵐の中心から生物の反応を確認し、出撃する。

一方、健一は嵐の中、ドンちゃんとともに帰路についていた。しかし、友人たちはドンちゃんが怪獣を呼んだと主張し、暴力をふるおうとしてきた。健一はドンちゃんをかばうが、友人たちから殴られてしまう。すると、突如木枯らしが吹き、友人たちを追い払った。ドンちゃんが助けてくれたのかという健一の問いに、ドンちゃんはこうもり傘の中に健一を入れ、不思議な光景を見せることで答える。
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