あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月9日」(1973年)。
健一少年は学校で気象観測をする中で、ドンちゃんというあだ名の転校生と知り合う。しかし、ドンちゃんが手招きをすると、嵐とともに怪獣・グロンが出現した。健一は、ドンちゃんとともにグロンの人質にされてしまう。
嵐とともにグロンが出現
怪獣のような雲が見えると言ってドンちゃんに望遠鏡をのぞかせる健一だったが、ドンちゃんは望遠鏡をのぞきながら手招きをしはじめる。健一は「何が見えるのか」と聞き、望遠鏡をのぞくと、そこには巨大な怪獣の目玉が! すると、先生が駆けてくる。やはり怪獣が出たのかと聞く健一だったが、先生は健一たちの言葉には耳を貸さず、嵐が近づいているので早く帰るよう促す。そのころ、ZATは気象庁から、台風のような謎の反応が南下しているという連絡を受け、調査を行っていた。そして、嵐の中心から生物の反応を確認し、出撃する。
一方、健一は嵐の中、ドンちゃんとともに帰路についていた。しかし、友人たちはドンちゃんが怪獣を呼んだと主張し、暴力をふるおうとしてきた。健一はドンちゃんをかばうが、友人たちから殴られてしまう。すると、突如木枯らしが吹き、友人たちを追い払った。ドンちゃんが助けてくれたのかという健一の問いに、ドンちゃんはこうもり傘の中に健一を入れ、不思議な光景を見せることで答える。