1月9日 ウルトラQ 巨大猿のゴローはなぜ大きくなったのか?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 1月9日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「1月9日」(1966年)。
ミルクを飲むために車を襲ってしまったゴロー  ©円谷プロ
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『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。本作に出現した怪獣たちは以降の作品にも登場をはたし、過去にウルトラマンからウルトラマン80が地球にきていたという設定の『ウルトラマンメビウス』(2006年~2007年放送)でも、本作の内容が反映されている。

伊豆淡島に巨大な猿のゴローが出現。ゴローは孤独な青年・五郎から餌をもらっていたが、五郎は餌を手に入れるために盗みを働いていた。ゴローは、餌や留置場に入れられた五郎を探して街に出てきてしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

伊豆淡島に巨大猿が出現!

1966年1月9日は『ウルトラQ』第2話「五郎とゴロー」が放送された日です。伊豆淡島のロープウェイに、謎の巨大な猿が現れた。野猿観察研究所で研究をする男性たちもそのことを知るが、彼らの薬品倉庫が荒らされており「青葉くるみ」が無くなっていた。巨大な猿がこの青葉くるみを狙ったものだと考える男性たち。一方、薬品倉庫の留守番をしていた孤独な青年・五郎が、山の中で口笛を吹くと、騒動を起こした巨大な猿が現れる。

万城目と一平は、イーリヤン島に取材にいっている由利子からの手紙を読んでいた。すると、由利子の上司でもある毎日新報の関デスクがやってきて、ヘリコプターでの輸送を依頼。関デスクは伊豆淡島に巨大猿の取材にいくらしい。そのころ、現地では巨大猿がミルクを運ぶトラックを襲い、そのミルクを飲んでいた。現場に到着した万城目たちが、その様子を観察して写真に収めていると、五郎が現れ、巨大猿は五郎を掴んでしまう。

万城目たちは、地元の人にそのことを知らせようとすると、野猿観察研究所の男性たちと遭遇。彼らによると、五郎は巨大猿の育ての親らしい。五郎は幼いころに両親を亡くしており、「ゴロー」という名前の猿といっしょに生活していたのだ。
次のページへ ゴローが街に現れた!
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