あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月29日」(1971年)。
大王山にハイキングに出かけた坂田兄弟は道に迷ってしまうものの、地元の老人に助けられ小屋で夜を明かすことになる。翌日、同じく道に迷い、小屋に泊まった民俗学者の男性たちは山の中にある牛の骨を持ち出してしまう。すると、それに怒った怪獣・オクスターが姿を現した。
山の中にある水牛の骨
しかしその夜、地震とともに謎の鳴き声が響く。次郎はそれが怪獣のものだと考えたが、学者たちはその考えに同調しなかった。翌日、小屋の主の男性は神社の裏に、大量の牛のような骨があることを話す。学者たちはその話に興味を持ち、5人はそれを見にいくことに。その骨は、確かに水牛の骨だった。こんな山奥に水牛の骨が存在したということは、過去に水牛の生息する環境であったと考えられ、地質学的に大きな発見となる。
学者たちは水牛の骨を運び出そうとするが、それが神社に祀られたものと考える男性はそれを制止した。なんでも、骨に価値があると考えた息子夫婦が骨を持って町に降りると、そのまま蒸発してしまったらしい。祟りを恐れる男性の気持ちを汲み、健は写真を撮るだけにしないかと提案するが、学者たちはそれを受け入れず骨を持ち帰ろうとしてしまう。