あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月21日」(2007年)。
この世界はすでに侵略され、何者かに監視、管理されていた。そしてその何者かは並行世界へのゲートを使って更なる侵略の手を伸ばそうとしている。記憶を失いながらもULTRASEVEN Xに変身してエイリアンとの戦いを続ける中、自分たちが所属している防衛チーム・DEUS(デウス)も侵略者の管理下に置かれていることを知ったジンは、同じDEUSのエージェントであるケイとエス、そして記憶を失う前のジンと恋人であったエレアとともに地球を救うための行動を開始する。
ジンたちが最後の戦いに挑む
ジンとエレア、そして彼らの話を聞きDEUSを裏切ったケイとエスは、侵略者の野望を打ち砕くため、AQUA PROJECTの施設と、世界中の情報を制御する管理施設を同時に爆破する作戦を立てる。真実を知らないDEUSのエージェントたちからの攻撃を受けつつ、二手に分かれそれぞれの目的地に向かうジンたち。ケイとエスは隠されていた敵の管理施設を発見。迎撃を受けつつも、中心部に向かって進む。
一方、ジンとエレアの前には3体の蜘蛛型の怪獣であるメカ・グラキエスが出現。ジンはULTRASEVEN Xに変身して敵に挑むも、苦戦してしまう。そして、攻撃を受けたジンは、気がつくと人間の姿で謎の洋館の庭にいた。そこには3人の男女がおり、ジンに話しかけてくる。それは、敵がジンに見せたイメージだった。
彼らは人類が欲する「情報」を与えているだけだと言い、自分たちの侵略行為を肯定する。そして、「自分たちが、もうひとつの世界にも存在するのは必然」と言って、並行世界をも侵略することを明言した。さらに、彼らはジンのことを、「ウルトラセブン」と呼ぶ。