5月5日 ミクロ化したウルトラセブンが体内で宇宙細菌ダリーと対決!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月5日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月5日」(1968年)。
人間の体内で対峙するダリーとウルトラセブン  ©円谷プロ
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。


血小板減少のために突然倒れた少女・香織。その原因は、香織の体内に侵入した宇宙細菌によるものだった。セブンは体をミクロ化させ、人体という未知の世界に挑む。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

夜になると血を求め彷徨う香織

1968年5月5日は『ウルトラセブン』第31話「悪魔の住む花」が放送された日です。ウルトラ警備隊の本部に、輸血の必要な少女が運び込まれたと連絡が入る。アマギ隊員は献血をするが、医者によるとその少女は原因不明の血小板の減少を起こしていた。

ダンは少女の友人に詳しい話を聞いてみると、花の香りをかいだ途端に急に倒れてしまったというのだ。ダンは、香織が握っていた花びらに見覚えがあった。

そしてその夜、見回りの看護師は香織が姿を消しているのを発見。ウルトラ警備隊に通報する。アマギとソガ隊員は病院に向かうが、アマギは香織に後ろから殴られ、気を失ってしまう。アマギは助けられるが、血を吸われた跡があった。そして、元通り病室で眠っていた香織の口元からは血が流れ、血を吸っていたらしい。

その後、香織の体内には宇宙細菌ダリーがいることが判明する。香織が花びらだと思って口づけしたものは、ダリーの卵だったのだ。香織はダリーによって、吸血行動をさせられていた。しかし、現代の医学では体内のダリーを駆除する手段はない。
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