あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月5日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
血小板減少のために突然倒れた少女・香織。その原因は、香織の体内に侵入した宇宙細菌によるものだった。セブンは体をミクロ化させ、人体という未知の世界に挑む。
夜になると血を求め彷徨う香織
ダンは少女の友人に詳しい話を聞いてみると、花の香りをかいだ途端に急に倒れてしまったというのだ。ダンは、香織が握っていた花びらに見覚えがあった。
そしてその夜、見回りの看護師は香織が姿を消しているのを発見。ウルトラ警備隊に通報する。アマギとソガ隊員は病院に向かうが、アマギは香織に後ろから殴られ、気を失ってしまう。アマギは助けられるが、血を吸われた跡があった。そして、元どおり病室で眠っていた香織の口元からは血が流れ、血を吸っていたらしい。
その後、香織の体内には宇宙細菌ダリーがいることが判明する。香織が花びらだと思って口づけしたものは、ダリーの卵だったのだ。香織はダリーによって、吸血行動をさせられていた。しかし、現代の医学では体内のダリーを駆除する手段はない。