あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月21日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
海洋開発センターの海上基地・シーホース号が爆沈。直前に事件を予告してきた真市という少年は、「海底には地球の先住民であるノンマルトがいる」と言う。ノンマルトは、かつて後から地球に来た人類によって海底に追いやられてしまったというのだ。
シーホース号が爆発する
アンヌは、シーホース号への攻撃を予告してきた少年を探すことに。地元の子どもだと考えるが、それらしい子どもが見つからない。しかし、生存したシーホース号の係員が、少年について話しており、彼が事件と関係がある可能性は高かった。すると、地球防衛軍に少年から電話がかかってきたと報告があり、ウルトラ警備隊の隊員たちはその録音テープを聞く。その内容は、「海底はノンマルトのもので、人間が海底を侵略すれば、ノンマルトは戦う」というものだった。
ノンマルトという聞き覚えのない言葉に疑問を持つキリヤマ隊長。フルハシ・シゲル隊員は、子どものいたずらだと笑っている。しかし、M78星雲人であるダンは、その言葉を知っていた。ノンマルトとは地球人、すなわち人類を指す言葉だったのだ。人類とは別にノンマルトが存在するのかと疑問に思うダン。