作:はやみね かおる 絵:K2商会
校長からひとこと
格好いいクイーンを書きたくないわけではありません。見ている子どもたちが、夜の闇にロマンを感じるような怪盗――作者としては、そういうのを書きたいのです! でも、クイーンはなかなか働いてくれません。作者としては、欲求不満が溜まります。そして生まれたのが、ブラッククイーンです。そして、ウァドエバーの初登場です。最初は違う名前だったのですが、いつの間にか今の名前になってました。これは、パイカル君も同じで、最初はパスカルという名前でした(ヴォルフは、今も間違えてますが……)。いろいろ複雑なキャラですが、結構気に入ってます。
このところ、華麗な手口で世界中の秘宝財宝を盗みまくり、世間を騒がす「怪盗クイーン」。だが、その正体は、クイーンの名を騙る「ブラッククイーン」だった! ブラッククイーンが予告してきた次なる獲物は『ホープ・エッグ』。 約500年前に、世界各地で起きた奇跡の謎を解く鍵といわれる『エッグ』をめぐって、探偵卿vs.クイーンVS.ブラッククイーンVS.探偵卿の闘いの火ぶたが切られる!
発売日 | 2016/07/07 |
---|---|
価格 | 定価:円(本体980円) |
ISBN-13 | 9784062855655 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 368 |
もっと見る
Ppp @U0D8g
Ppp @U0D8g
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るまず表紙がかっこいいです。タイトルにもある「ブラッククイーン」の冷徹な表情、広がる黒髪、この表紙を見ただけで「ブラッククイーンは微笑まない」だ!と分かります。最高です。 パイカルくんの1人語りから始まるOPENINGもたまりません。パイカルくんについて、そして新探偵卿のウァドエバーさんの異常性(良い意味で!)と彼らの関係が15ページでスッと頭に入ってくる!これはもはや言葉の魔法です。パイカルくんも15歳!ラッキーナンバー15番! そして1番好きな章、寿司 is MERRY-GO-ROUND__。ニッポンが誇る叡智の結晶・回転寿司店に集う探偵卿とクイーンたち。この時点で興奮必至ですが、ここから始まるかっこよさバトル・つぶ貝vsイカ・毒入り寿司・爆弾騒ぎ!読者のボルテージは最高潮!ここまで読んでおいて何を今更?という感じですが、もうページを捲る手を止めることは出来ません。このまま一気におまけまで突っ走りましょう。 シリーズから一度離れ4年ぶりに読んだ怪盗クイーンだったのですが、流石の面白さに翌日には本屋さんをハシゴし新刊まで買い揃えるほど再燃しました。面白く、熱く、最高に楽しめる一冊です!
ミノ @PZERZ
ミノ @PZERZ
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るパシフィストとクイーンがバーや居酒屋で飲むシーンが大好きです。クイーンはパシフィストのことを「ただの知り合い」と言いつつも、何かあると呼び出して情報を得たり愚痴を言ったりする。パシフィストといる時のクイーンは、ジョーカーくんやRDの前とも、敵の前ともちょっと違う、独特のくだけた感じがあり、新たな一面を見られるようでドキドキします。この空気感は「学生時代を知る者同士」特有ですね。もしかしたら大学院時代も学生街のパブで飲んでいたかもしれないと想像してしまいます。シーン2のクイーンが、銀色の髪をラフに束ねてジャケットを着ているという描写もカッコよく、挿絵でも表現されていたのが嬉しかったです。
美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る偽クイーンの登場をありがたく利用するクイーン、強大で未知の力を持っているだろうエッグをまさかの使い方をしている皇帝、さすが想像の斜め上を行く2人です。 普遍的なテーマの1つと言える、悪と正義について考えさせられましたし、初登場の探偵卿ウァドエバーと助手のパイカルくんの最後の会話で、私もしばらく考えて素敵な関係だなと微笑んじゃいました。 また皇帝のヤウズへの言葉は深く、愛情を感じられうるっときました。信じられるものを見つけるまで考えて悩むだろうけど、見守りたいです。 そして日本では探偵卿が勢揃い!親近感ありすぎる場所での、わちゃわちゃは目に浮かぶようで楽しかったですが、その反面ICPO上層部の思惑も気になります。 他作品と繋がる描写がいくつかあるのもファンとして嬉しいところです。
あさだま @Yguk4
あさだま @Yguk4
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るシリーズもので定番の偽物が出てくる本です。 こうゆうのは普通倒そうとしたりすると思うんですが、クイーンは利用していてすごいなあとおもいました。 結局戦うことになっても、ボコボコにしていてかっこよかったです。