作:はやみね かおる 絵:K2商会
校長からひとこと
ニースからモナコへ移動しました。モナコのレースコースは、とても素敵でした。アナミナティが何かについては、これからどんどん書いていきます。そういえば、担当編集の山室さんが「アナミティ」と間違えてたのは懐かしい思い出です。シドの、靴底と歩道がすれて煙が出る動き――現役の頃、歩法の練習の時に心がけていたのですが、一度もできませんでした。後半でイザドが登場しますが、その正体については手がかりを書いてあるので推理してみてください。さらに後半に、クイーンの過去についての手がかりも書いておきました。今度、陽炎村で答えを出していきます。
「クイーン逮捕」をかけた、探偵卿ネアとの3本勝負。初戦のルーレット対決に続く第2戦は、F1モナコグランプリの市街地コースを走るレース対決! 真っ赤なセブン160に乗りこみ, 颯爽とスタートしたクイーンだが、あらたな敵が待ちかまえていて--。 シリーズ史上最強の敵を相手にして、クイーンがかつてない死闘をくり広げる! <小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>
発売日 | 2019/08/08 |
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価格 | 定価:円(本体780円) |
ISBN-13 | 9784065168653 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 320 |
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さくらば @bJhf1
さくらば @bJhf1
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るクイーンがマガに「浪漫」を語るシーンがとても印象的でした。大人になってタイパを気にしてネットに転がっている一般論や正解を見つけようとしてしまいがちになってしまった私に、好奇心や不確定なことへの高揚感を思い出させてくれました。 ラストの「なんでおれを助けた?」に対してジョーカーくんがただ友情の証のピアスを指さして、シドくんが「そういうことか...」って言ったシーンにじんわりしました。あのシーンは、序盤のゾエさんに襲われたときのシドくんの「どうしておれはジョーカーを助けた?」という自問へのアンサーでもあると思っています。ジョーカーくんは友情ゆえにシドくんを助けたのですが、その前にすでにシドくんは友だちであるジョーカーくんを無意識に助けていたってことかなと。ジョーカーくんは「友だちと戦いたくないと言っていたシドはもういない」と彼の変化を感じていましたが、最後に、大人になっても友だちを想う気持ちは変わっていないことを確かめ合えてよかったです。 「きみは悪い子じゃない」という、クイーンの大人が子どもをなでるときのようなことばを、シドくんが戸惑いながらもどう受け取ったか...つい考えてしまいます。
ミノ @PZERZ
ミノ @PZERZ
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る「見えてしまう」学生のブーコ、本人とは思えない動きをする敵たち、そしてほのめかされるクイーンの過去……。「どういうこと?」とぞわっとするような要素が散りばめられていて、それこそ、霧の中を歩んでいるような読書体験でした。 「決戦」というタイトルの通り、終盤のジョーカー君やクイーンのそれぞれのバトルシーンは緊張感があり、ハラハラしながら読みました。 そして、ジョーカー君の内面の描写が多かったのが嬉しかったです。クイーンと暮らしたことで、彼の中でとても大事な変化があったことがわかり、トルバドゥールで過ごす日々は彼にとってかけがえのないものなのだと改めて思いました。
美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る奪われた笑顔を盗み戻してくれたクイーンの愛情が、しっかりジョーカーに伝わっている、ジョーカーの中でクイーンは大切な存在になっていることをひしひしと感じました。 カーレースでのクイーンの余裕っぷりには笑いましたし、ヒーロー探偵卿イザドがかっこよくてクイーン同様、目をキラキラさせてしまいます✨その正体は分かったのですが、それ以上にタクシー運転手が気になります!何者!? そして収容所の最後、アナミナティやクイーンの過去、醒めない夢が仄めかされ、シリーズ全体の謎が深まりました。同時にクライマックスが近づいている予感に寂しさを感じつつも見逃せないなと気が引き締まります。
はるなな @G4OFg
はるなな @G4OFg
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るジョーカーの人間らしい部分が多く見られる気がしていて、とても好きな巻です。特に、最後の戦闘シーンは涙が出ました。 先生のコメントにあるように、クイーンの過去が少し具体性を持って書かれていたので、この先明かされていくのが楽しみです。
もんど @ljdqH
もんど @ljdqH
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るこの話一番大好きです!いつもと違うクイーンが見られた気がしてドキドキしました。