怪盗クイーンと魔窟王の対決

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怪盗クイーンと魔窟王の対決

著:はやみね かおる   絵:K2商会  

怪盗クイーンと魔窟王の対決

校長からひとこと

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ハヤカワSF文庫を読んでいて、「口絵がある本って格好良いな」と思いました。口絵代わりに、映画のポスターをつけてもらいました。『バランサー』、初登場です。どこかのおもちゃメーカーさん、作ってくれませんかね? あと、ドイツの探偵卿――ヴォルフも初登場です。オオカミのように誇り高いキャラとして出てきてもらったのですが、どこで間違ってしまったのか……。でも、探偵卿の中では、一番幸せな人生を送っているのではないでしょうか。ラストシーン、生産終了になってしまうスーパーカブの大活躍は、ぜひ読んでいただきたいです。 (発行日 2004/05/15)

伝説の石といわれていた「半月石(ハーフムーン)」が公開されるという。別名「願いがかなう石」とか、「神の石」とよばれているこの石こそ、怪盗の美学を満足させる獲物だ。いつになく勤労意欲のかたまりになっているクイーン。相棒のジョーカーを香港映画期待のアクションスターに変身させ、自分はそのマネージャーになりすまして、魔窟にのりこんだ……。 いっそう華麗に、思いっきりC調に!

発売日 2004/05/15
価格 定価:円(本体1080円)
ISBN-13 9784061486515
判型 新書
ページ数 322

新着コメント

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奈々 @1U4ky

奈々 @1U4ky

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クイーンまではいかなくてもかなり強いと思っていたジョーカーがヴォルフに負けて驚きました。何が起こったかを察しつつも「子どもだと思わせてくれる経験はそうそうない」とだけ言い「落ちていたガラス」という嘘を問い詰めないクイーンに、ジョーカーを育てたのはクイーンだったなと再認識しました。1度負けたジョーカーが、次にヴォルフと対峙した時には長刀を受け止め、ガラスの切断に成功した場面は本当に嬉しかったです。ジョーカーがそれをできるということを、クイーンが信じて疑わないところも好きです。いつものやり取りでぞんざいに扱われたり扱ったりしつつも、根っこではきちんと信頼し合っているんだなという描写が嬉しいです。 スケルツィがコミカルでおもしろいです。下剤を盛るなどやっていることは犯罪行為かもしれませんが、全く通じていない上に懲りずに何度もチャレンジしてくるところに笑わせてもらいました。 「自分のほしいものは自分で手に入れる!」とさけんだ小牙の未来が明るいものであってほしいし、子供が明るい未来を信じられないような世界をそのままにしてたまるかと思います。 ちなみに映画はグーコ王国でも公開されたのでしょうか。

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あけ @s6ifC

あけ @s6ifC

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怪盗クイーンシリーズの中では比較的厚みが薄い「魔窟王の対決」ですが、クイーンのかっこよさとジョーカーの成長、個性的なキャラクターたち、そして怪盗の美学を満足させる、人智を超えた神秘的な獲物といった怪盗クイーンシリーズの魅力がぎゅっと詰まっていると思います! 作中では、特に「落ちてたガラス」のエピソードが強く印象に残っています。この場面を小学生で最初に読んだ時、ジョーカーがヴォルフとの戦いに負けてできた傷について「落ちてたガラスで切った」と嘘をついても、クイーンがそれ以上言及しなかったので、クイーンはジョーカーが嘘をついていることに気がついていないのかと思っていました。しかし、終盤の「ガラスのかたづけはすんだのかい?」というクイーンのセリフを読んだ瞬間、クイーンは全て気がついていたのだと分かり、クイーンの圧倒的師匠感と、出来事自体には直接触れないセリフ回しのかっこよさに震えました。 魅力的な巻がたくさんある怪盗クイーンシリーズですが、クイーンのかっこよさを存分に味わえる「魔窟王の対決」が大好きです。この巻が、劇場で映像化されることを夢見て過ごしています。

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羽葦あさ @9Gy6g

羽葦あさ @9Gy6g

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私が初めて読んだ怪盗クイーンシリーズはこの本です。 その時、私は演劇部だったので映画撮影の話が印象に残りました。 変装したジョーカーくんが殺陣で、すごい速さで相手を倒してしまい監督に「もっと緊迫感をだして!」と注意される所で「ここは一つずつ噛みしめるようにして」「説得力が出るから」と注意されたこととかを重ねながら楽しく読んだことを覚えてます。 大人になり映画がきっかけでシリーズを読み返しました。「サーカス」「休暇」と進め「魔窟王」を読んだ感想は「この話ってこんなに怖くて重かったんだ。」です。 「ここにいても黒社会の人間になるだけ。」という小牙くんの言葉の重みも、色々抱えているジョーカーくんの気持ちも当時の私はわかりませんでした。 「半月石」が人の意思を操ることで自分の願いを叶えさせてるとか、Itに怪盗クイーンが操られていた事はすっかり忘れてました。どうやら当時の私は不思議なものがよく分からなかったようです。 そして、怖くて重い話だからこそドタバタやラストの逆転が印象に残ったんだと思いました。 「また年を重ねてから読んだら感想も変わるのかな?」と読み返すのが楽しみです。

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ミノ @PZERZ

ミノ @PZERZ

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なんといってもパシフィストの登場!大きい体格と物怖じしない性格が本当に魅力的で、パシフィストのようにトレジャーハントしたいと憧れたものでした。児童書において、30代の女性キャラが身一つで生き生きと世界を飛び回る様子が描かれているのは、大人になった今こそとても勇気づけられます。 好きな場面は、パシフィストがジョーカー君の手を握る場面です。あることがきっかけでクイーンと離れ離れになったジョーカー君が「クイーンの心配なんて必要ない」と言い放った時、パシフィストがその手を掴んで「そんなに手に力を入れたら持っているグラスが割れてしまうわ」と、ジョーカー君の緊張に気づくところにさりげない優しさを感じました。 彼女とクイーンの大学院時代が気になって仕方ありません!いつか見たいです!

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まっく六呂助 @MXMni

まっく六呂助 @MXMni

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怪盗クイーンシリーズの中で1番好きな作品です! 初登場のヴォルフの戦い方がThe武闘派探偵卿という感じでとてもかっこいいと思っています!

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