天才双子の小説教室 出張版 L+R☆ちゃんねる 【第6回】

テーマ:かぎかっこ「」を使いこなそう 「作家になりたい!」シリーズ(作・小林深雪:青い鳥文庫)より

小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、天才双子の礼央&理央(と「作家になりたい!」ファミリー)が答えます!
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第6回 かぎかっこ「」を使いこなそう

礼央

礼央です! 5月に発売された『作家になりたい!⑤両思いってファンタジー?』に、たくさんの感想をありがとうございました!

理央

「この巻で小桜さんが嫌いになりました。でも、なんだか由里亜ちゃんは好きになってきました」
っていうメールが、長野県のコムギちゃんをはじめ、なぜかたくさん届いてるの。

未央

ぎょえええええ! 由里亜の人気が急上昇? ショック! 
わたしが、あんなにひどい目にあったのに〜。しくしくしく。

礼央

まあまあ。小桜さんがあやしすぎるから‥‥。でも、⑥巻では、小桜さんと由里亜ちゃんの直接対決もあるみたいだよ。

未央

きょえ〜! ゴジラ対モスラみたい。なんと、おそろしい……。

礼央

さあ、では、そろそろ、おなやみ相談にいくよ〜!

【おなやみ その1】

「」『』()のちがいは?
それぞれ、どのようなときに使えばいいですか?

(千葉県 小6 宮永未央さん)

礼央

宮永未央さん? え! これ、おねえちゃんから?

未央

ちがいます! わたしにあやかってつけてくれたペンネーム
なのよ! きっと、わたしのファンしてくれてるのよ!

礼央

そうか。おねえちゃんじゃなくて、読者さんなら、ちゃんと
答えなくちゃ!

未央

それ、どういう意味よ!?

礼央

はい。まずは、かぎかっこ(「」)と二重かぎかっこ
(『』)です。
まず、かぎかっこ(「」)は、会話文で使います。

「ああ〜、もう、頭痛が痛い!」
 わたしが頭をかかえて叫ぶと、
「ん? いま、なんていった?」
 礼央が鋭く聞き返してきた。

みたいに。

未央

なんで、そこを例に使うのよ! はずかしいでしょ!

理央

そして、二重かぎかっこ(『』)は、会話のなかに、さらに会話や文章を入れるときに使います。


「『頭が痛い。』もしくは、『頭痛がする。』だよ。」
 礼央があきれたように言った。

未央

だから、わたしの黒歴史をあばくのは、やめて〜!

礼央

あとは、本の題名などを書くときにも使います。「作家になりたい!」、『作家になりたい!』。これはどちらを使ってもオーケー! 青い鳥文庫の「作家になりたい!」の中では、作品名は二重かぎかっこ(『』)を使っています。応募作のタイトル『カエルには帰る家がある』みたいに。

理央

あと、かぎかっこ(「」)は、強調したい部分を書くときに
も使います。

礼央

たとえば、
未央は太って「リブロース感」が増してきた。
とかね。リブロース感を強調ね。

未央

だから、そんな強調は、やめてってば!

理央

また、本などから文章を引用するときも、かぎかっこ(「」)を使います。

礼央

読んだ本に、「リブロース? どこのお肉だろう? 食べてみたいと未央は思った。」と書いてあった。

とかね。

未央

だから、もう、牛関係の話はやめないか! 双子たち!

礼央

この引用で使うかぎかっこ(「」)は、読書感想文でも使えるから覚えておきましょう。

理央

最後に、丸かっこ()は、説明をつけたすときに使います。

礼央

宮永未央(みやながみお)と漢字の読みがなを入れたり、
CEO(最高経営責任者のこと)など説明を補足するときに使います。

理央

句点(。)読点(、)なか点(・)疑問符(?)感嘆符(!)などの使い方は『作家になりたい!③恋愛バトルはホラー小説』の小説教室でも取り上げているので、そちらも読んでみてください!

【おなやみ その2】

「。」と「」はどっちが正しいの?

青い鳥文庫では、たとえば、
「未央ちゃんはかわいい。」
ですよね。
でも、YA!ENTERTAINMENTでは、
「未央ちゃんはかわいい」
に、なっています。
かぎかっこ「」中に。がついていないんです。
これは、どう使いわけているんですか?

(東京都 中2 さくらさん)

未央

なんてステキな例文! 心が洗われるようよ。

礼央

うわ。「青い鳥文庫」と「YA!ENTERTAINMENT」シリーズ
のちがいによく気がついたね! さすが!

理央

かぎカッコの文章の最後に、句点をつけるかつけないか問題
ですね。
文法上は、どちらでも正しいんです。

青い鳥は、「。」
YA!は、「」

を原則として使うというルールになっています。

未央

え! そうだったんだ! 気がついてなかった!

礼央

新聞や雑誌は、「」が多いかな。
でも、自分で書くときは、好きなほうでオッケーです!

未央

そうなんだ! ああ、今回も勉強になったよ〜。

理央

なら、よかった。おねえちゃんもがんばって、次の新人賞への応募作を書いてね。
では、また来月。
このコーナーでお会いしましょう!

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