小説 進撃の巨人 反撃の狼煙

著:松田 朱夏   原作:諫山 創   その他:渡辺 雄介  

発売日 2015/11/09
価格 定価:726円(本体660円)
ISBN-13 9784063773347
判型 新書
ページ数 160ページ

実写版映画「進撃の巨人」のスピンオフドラマ「進撃の巨人 反撃の狼煙」。そのドラマが、小説となって登場します。ハンジ篇では、ハンジの巨人研究の秘密にイズルがせまる。サシャ篇では、サシャの悲しき知られざる生い立ちが明らかになる。フクシとリル篇では、フクシとリルの思いが交錯して、激しいバトルへと発展する。映画では描かれなかった巨人を駆逐する「3つの鍵」とは、いったいなにか? 新たな進撃の世界を体感せよ!


 実写版映画「進撃の巨人」では描くことができなかった謎を解き明かすスピンオフドラマ「進撃の巨人 反撃の狼煙」。実写版映画を手がけた日本最高峰のスタッフと、石原さとみ、平岡祐太ほか豪華キャストが再集結したこの完全オリジナルドラマは、dTVから配信されるやいなや、大きな話題を呼んでいます。そのドラマが満を持して、ついに小説となって登場します。

 想定外の超大型巨人に「外乃壁」を破壊された人類は、押し寄せる巨人たちに対抗できず、
「中乃壁」内部まで撤退していた。農地を失い、大量の難民が発生し、食糧不足は深刻化した。
破壊された壁の修復のため、決死隊が何度も送り出されたが、戦果は得られず、資源と人命を浪費するだけに終わった。
 そんななか、治安統制局のイズルは、巨人の研究を秘密裏にすすめるハンジと出会う。ハンジの巨人への情熱に、イズルは巻き込まれていく。一方、両親を亡くし、叔父夫婦に育てられていたサシャ。口減らしのためにサシャは調査隊に入れられることになる。そして、フクシとリル。訓練施設での厳しい日々のなかで、禁断の愛を育くんでいく。彼らが交錯するとき、人類の運命を変える、反撃の狼煙があがる――――。

 話題騒然のdTV「進撃の巨人」映画スピンオフドラマを独占ノベライズ化!
巨人を駆逐するための3つの鍵とは、いったいなんなのか? 新たな進撃の世界を体感せよ!

百年以上前――突如現れた〈巨人〉たちによって、文明は崩壊した。 知性もなく、目的も定かではなく――ただ人間を貪り喰らう〈巨人〉の群れと、それに対抗しようとした人間との戦いにより、世界の全ては破壊しつくされた。これを、後に人は〈巨人大戦〉と呼んだ。この〈巨人大戦〉を生き残った者たちは、巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、その内側に生活圏を確保して平和を保っていた。〈巨人〉の大きさはまちまちだが、最大でも身長十五メートル程度と言われており、その高さを遙かに超える五十メートルの壁の中には入ってこられない。彼らには道具を使ったり、互いに協力したりする知恵はないからである。 いびつな三重の同心円の、その最も内側の壁――〈奥乃壁〉の中心部は、政治の中枢である官公庁。その外側に広がる商工業がメインの都市部を、二番目の壁――〈中乃壁〉が守る。 さらにその外が食料生産を担う農地で、それを囲む最後の壁は〈外乃壁〉と呼ばれていた。 そこが人類領域の最果てである。その向こうは〈大戦〉の激闘により汚染され、とうてい人の住める場所ではなくなったという。人々は、そうして整えられた秩序に安穏とし、いつしか、壁の外側について語ることは人々の禁忌となり、外へ出たいと願う者は〈異端者〉として排斥されるようになっていった。 だが――百年続いた安全は、あっけなく崩壊する。  ある日――前ぶれもなく現れた、〈壁〉の高さをはるかに超える超大型の巨人が〈外乃壁〉を蹴破ったのだ。そして――破られた壁の穴から、無数の巨人たちが侵入してきた。三メートル級から十五メートル級まで、ありとあらゆる大きさの巨人が、薄ら笑いを浮かべながら街を蹂躙し、逃げ惑う人々をつまみ上げ引きちぎり、次々に食い殺していった。  地獄絵図の果てに、人類は〈外乃壁〉を放棄し、〈中乃壁〉の内側まで撤退を余儀なくされた。 農地の殆どを失い、深刻な食糧不足となった人々は、〈外乃壁〉奪還のために試行錯誤を繰り返すことになる。  これは、その最後の奪還作戦に、一縷の望みをかけた人々の物語である――――。

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児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
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イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
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絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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