むすび丸が行方不明?
一夜明けて、大会当日。テレビ局のスタジオでは、大会に出るシェフや料理研究家、料理人たちが、張り切って準備をしています。スタジオの観覧席には、むすび丸を応援しに来た人たちがたくさん。
伊達武将隊、さくらっきー、岩沼係長の姿も! さくらっきーは大河原町のご当地キャラで、幸運の花を咲かせる妖精です。岩沼係長は岩沼市で働くサラリーマンで、岩沼市の魅力をPRする「宣伝係長」でもあります。
「むすび丸にはがんばってほしいね!」
さくらっきーの頭の桜が、むすび丸を探して、ゆらゆらとゆれています。
「はい。むすび丸のおむすびはサラリーマンの癒やし。その勇姿、しかと見届けたいと思います」
まじめな岩沼係長が、背筋をピンと伸ばして会場を見つめています。みんな、むすび丸のおむすび屋さんの大ファンです。
ところが……。
「むすび丸さん、遅いなあ」
「いったい、どうしたんだろう?」
スタジオのすみではテレビ局の人たちが、何やら困った様子で話し合っています。
「おかしいなあ。電話をしてもつながらないなんて」
「どうしましょう、みんな待ってるのに」
なんと、むすび丸がまだ来ないのです。
番組が始まる時間はどんどん迫ってきて、スタッフの人たちは気が気ではありません。
「むすび丸さんは遅刻するような人じゃない。きっと、何かあったんだ……。あ、そうだ!」
スタッフの一人が、スマホでむすび丸のSNSをチェックしてみました。すると今朝、こんな投稿をしていました。
──今からいってきま~す! おむすび選手権大会、がんばります!
どうやら、ちゃんと家は出ているようです。いったい、むすび丸はどこへ?

















































































