【偏食克服レシピ:ピーマン】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ

子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #1【ピーマン】

ライター・料理家:越野 美樹

ピーマンの食感や見た目が嫌いな子にはこのレシピ!

ピーマンを小さく刻むと見た目の抵抗感がやわらぎ、食感も感じにくくなるので、子どもも食べやすくなります。  写真:越野美樹

子どもが食事をしている様子をよく観察してみると、ピーマンの苦味や青臭さだけでなく、食感や見た目が苦手な場合もあります。

【子どもの偏食克服ポイント2 ピーマンの食感や見た目を緩和する主な方法】

●火を入れる時間を調整
 →ピーマンのシャキシャキ感が苦手なら加熱時間を長く、ぐにゃっとした食感が苦手なら加熱時間を短くする。
●小さく切る、ピーマンを包む
 →見た目が苦手な場合は、ピーマンが見えなくなる工夫をする。

ふたつめのレシピは、ピーマンを刻んで生地に混ぜ込み、シャキシャキ感を抑えた料理です。これで見た目と食感の偏食を解消できます!

「ピーマンのもちもちチヂミ」のレシピ

もっちりしたチヂミ生地の中に、刻んだピーマンを入れることで、ピーマンの独特な歯応えがやわらぎ、存在感がなくなります。  写真:越野美樹

【材料】2人分
ピーマン 1個
卵 1個
薄力粉 100g
片栗粉 50g
ちりめんじゃこ 大さじ1
かつおぶし 大さじ1
ごま油 大さじ2

(タレ)
しょうゆ 小さじ1
米酢 小さじ1
トマトケチャップ 大さじ1

【作り方】 
1.ピーマンは粗みじん切りにする。

2.ボウルに卵、水150ml(分量外)を入れて泡立て器でよく混ぜる。薄力粉、片栗粉を加えてダマがなくなるまでさっくりと混ぜる。ちりめんじゃことかつおぶしを入れてさらに混ぜる。

3.2に1を入れて軽く混ぜる。

4.フライパンを強めの弱火で熱してごま油を入れ、3を流し入れてから、ふたをする。

外はカリカリ、中はもちもち食感に仕上げるには、多めの油でじっくり焼いていくのがコツ。  写真:越野美樹

5.3分ほどしてきつね色になったら裏返し、同じように焼く。

6.ボウルにしょうゆ、米酢、トマトケチャップを入れてよく混ぜてタレを作る。焼きあがったチヂミを適当な大きさに切り、タレをかける。

もちもち食感が楽しめるうえに、ちりめんじゃことかつおぶしの風味やうまみも加わり、さらに食べやすくなります。

ピーマンの偏食を克服するための工夫

ピーマンの偏食を克服するためには、子どもがピーマンのどんなところが苦手なのかを、よく観察することが大切です。

ピーマンの味や香り、食感、見た目など、どの部分が苦手なのかを見極め、偏食の理由に合わせた調理をすることで、子どもはピーマンをおいしく食べられるようになります。

今回ご紹介した料理以外にも、ピーマンが食べやすくなる方法はたくさんあります。

たとえば、繊維に沿って切ったピーマンに、コーン缶、ツナ缶(オイルごと)、しょうゆとマヨネーズを加えて炒めた料理。

まず、ツナ缶やコーンを加えることで、緑色があまり見えなくなり、食べず嫌いが解消! たっぷりのオイルを使うことで、苦味や青臭さがマイルドになります。また、しょうゆとマヨネーズを使うことでコクが出て、ピーマン独特の味や香りが包み隠されます。

ちょっとした工夫で苦手な野菜がおいしい!に変わり、偏食が克服できるはずです。

ピーマンが苦手な理由を知って工夫すれば、子どももピーマンがおいしく食べられるようになりますよ!

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こしの みき

越野 美樹

Miki Koshino
ライター・料理家

1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook

1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook