
0・1歳児「赤ちゃんの薬」 シロップ・粉薬の飲ませ方 知っておきたいコツとホームケアのポイントを小児科医が解説
「0・1歳児の赤ちゃんのホームケア」#4 「薬の飲ませ方」
2025.04.16
小児科専門医・アレルギー専門医:岡本 光宏

赤ちゃんの体調不良のときにチェックしておくポイントや家庭での対応、受診の目安などを「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生にお聞きしました。
連載4回目は、薬の飲ませ方編です。
「子どもの医療・健康」がテーマの記事は、当サイト「講談社コクリコ」で定めた指針に基づき、専門家・有識者に取材し、掲載しています。詳しくは「子どもの医療」記事:取材・掲載の指針ページをご覧ください。
(全11回の4回目。#1「便秘」、#2「下痢」、#3「発熱」、#5「鼻水・鼻づまり」、#6「嘔吐」、#7「食欲がない」、#8「家の中の危ない場所」、#9「溺水・打撲・誤飲」、#10「切り傷・すり傷」、#11「やけど」※公開時よりリンク有効)

シロップの飲ませ方
小児科で赤ちゃんに処方される飲み薬には、シロップと粉薬があり、それぞれ飲ませ方が異なります。まずは、シロップから。
【1】容器を振って中身を均一にし、1回分の量を正確に量る
【2】赤ちゃんの成長段階にあわせた方法で飲ませる
・月齢が低く、哺乳瓶を使える赤ちゃんの場合…哺乳瓶の乳首を使います。先に赤ちゃんに乳首を吸わせ、シロップを入れて飲ませましょう。
・月齢が低く、哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんの場合…ほほの内側にスポイトの先を沿わせてシロップを流し込みます。

コップで飲める赤ちゃんの場合…小さなコップに入れて、少しずつ飲ませます。
スプーンで飲める赤ちゃんの場合…口の少し奥にスプーンを入れて、シロップを少しずつ流し込みます
〈注意したいポイント〉
・フタをしっかり閉めて冷蔵庫で保管する
・一度容器から出したシロップは、赤ちゃんが飲まなくても捨てる
・一度にたくさん飲ませるとむせてしまうので、少しずつ飲ませる