「父親は不用意に娘の体に触れない」「恋人いるの?とは聞かない」 子どもを幸せにするために“親がやってはいけない“こととは?〔専門家が解説〕
ソーシャルワーカー・鴻巣麻里香さんに聞く「小中学生の恋愛バウンダリー」【4/4】~親と子のバウンダリー~
2025.01.18
精神保健福祉士・スクールソーシャルワーカー:鴻巣 麻里香
スクールソーシャルワーカーとして、日々中高生の「困りごと」に向き合っている鴻巣麻里香さん。
バウンダリーとは、「わたしはわたし、あなたはあなた」という心の境界線のこと。バウンダリーを正しく引き直すと、他者と安全でほどよい関係が築け、トラブルやモヤモヤに対処することが可能になります。その結果、生きやすさにもつながるのです。
では親は、子どもとの間にどんなバウンダリーを引けばいいのでしょうか。引き続き、鴻巣さんに教わります。
●PROFILE鴻巣麻里香(こうのす・まりか)
KAKECOMI代表、精神保健福祉士、スクールソーシャルワーカー。ソーシャルワーカーとして精神科医療機関に勤務し、東日本大震災の被災者・避難者支援を経て、2015年非営利団体KAKECOMIを立ち上げ、こども食堂とシェアハウス(シェルター)を運営。
目次
「最近どう?」と子どもに関心があることを伝えて
大人同士の対等な関係とは違い、親子間ではより慎重にバウンダリーを引く必要があるようです。というのは、子どものほうが立場が弱いため、親がコントロールしてしまう危険性があるから。子どもには無関心でも、過干渉でもよくないとはよく聞きますが、一体どんなバランスで子どもと向きあえばいいのでしょう?