理想と現実にギャップ それでも読み聞かせを大切にしたいママたち
下のグラフは、現在と5年前の読み聞かせ頻度(理想と現実)を比較したものです。
今回のアンケートには、読み聞かせに積極的なママたちの声が多く集まっていた可能性もあります。とはいえ「読み聞かせの時間を大切にしたい」と考えている家庭が少なくないことがうかがえる結果となりました。
1ヵ月間の読み聞かせの頻度(現実)を見ると、現在も5年前も「21~30回(ほぼ毎日)」が最多で大きな変化は見られません。
一方で、今回は、2021年には0%だった「31回以上(毎日複数回)」の回答が15.5%と目立ちました。
この背景には、便利なデジタルコンテンツがあふれる今だからこそ、アナログな読み聞かせの時間を意識的に増やしている家庭があるのかもしれません。
では、ママたちの理想はどうでしょうか。「21~30回(ほぼ毎日)」を理想とする割合は、2021年の22.2%から2026年には50%へと大きく上昇しており、読み聞かせへの意欲は、むしろ高まっているとも読みとれます。
しかし、現実に読み聞かせている頻度はそこまで大きく変化しておらず、理想と現実のギャップは5年前よりも広がっています。「本当はもっと読みたいけれど、時間が取れない」と、毎日続けることの難しさがこの結果ににじんでいるようです。
それでも「31回以上(毎日複数回)」の現実が15.5%に達し、理想の25%にじわじわと近づいている点をみると、その思いを実際の行動につなげられている家庭も確実にいることがわかります。
なぜ読み聞かせはつらい? 約6割のママが感じている負担感の正体
「もっと読んであげたい」という理想を持ちながらも、読み聞かせを負担に感じているママも少なくありません。
読み聞かせを負担に感じているか聞いてみたところ、2026年は「とてもある」が12.7%、「すこしある」が46.5%でした。合計で約6割が負担感を抱えています。
2021年は「とてもある」が5.4%、「すこしある」が54.1%と、合計約6割という数字は変わらないものの、「とてもある」の割合が倍以上に増加しています。忙しい毎日の中で、負担感がより強くなっているママが増えていることがうかがえます。
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読み聞かせができない理由、圧倒的1位は「時間がない」
読み聞かせができない理由を聞いたところ、「読み聞かせをする時間がないから」が2021年73.1%、2026年58.3%と、5年前も今も圧倒的な1位となりました。
5年前と比べて割合は下がったものの、依然として半数以上のママが「時間のなさ」を壁に感じています。
「子どもが絵本に興味・関心を持っていないから」は、2021年15.4%から2026年16.7%と微増しています。動画やゲームなど子どもを引きつけるコンテンツが増えた影響も、少しずつ出てきているのかもしれません。
そのほかにも、アンケートには読み聞かせができないさまざまな理由が寄せられています。
・読んでも読んでも寝ない。(40代/高3、中3の女の子のママ)
・子どもが本が大好きなので、読み終わる前に本を取られてしまって破られてしまったり、終わろうとすると泣いてしまったりするため。(30代/1歳の男の子のママ)
・好きではない、苦痛。(40代/小5の男の子、小3の女の子のママ)
・家事をしたいときや自分が一息つきたいタイミングなどに頼まれることが多く、おっくうに感じることがあるから。(30代/2歳の男の子のママ)
読み聞かせへの思いはあっても、毎日続けることの難しさを感じているママは決して少なくないようです。
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ママ自身の読書量も6割が0冊
読み聞かせに奮闘するママたち自身の読書量はどうでしょうか。
1ヵ月間の読書量(現実)を見ると、「0~1回」が2021年は71.1%、2026年は64.8%と、依然として6割以上のママがほとんど本を読めていない実態が見えてきます。子どもに読み聞かせをしてあげたいと思いながらも、自分自身の読書時間すらも確保できていないママが多いようです。
一方、理想は「2~4回」を望む声が、2021年4.4%から2026年42.3%へと大幅に増加しています。子どもへの読み聞かせだけでなく、自分自身も本ともっと向き合いたいというママの気持ちが、5年前よりも強くなっていることがうかがえます。
「子どもに本を読んであげたい」という気持ちと、余裕のない毎日のはざまで葛藤している姿が、グラフからも伝わってきます。
アンケートにも、リアルなママの声が寄せられました。
・自分も読みたい本はたくさんあるが、日々の生活に追われ読む時間がない。(30代/1歳の男の子のママ)
・読んだ方がいいとは思いつつ、ほかのことで手いっぱいで後回しになってしまいます。(30代/年長、3歳の女の子のママ)
「読みたい気持ちはあるのに、時間がない」というジレンマは、多くのママに共通しているようです。
・自身の読書については合間時間のみで細切れになりなかなかさきに進めない。(30代/年長の男の子、年少の女の子のママ)
・本の世界に没頭する時間がすきだったので、産後、本を読む時間がなくなったことがかなりストレスでした。今は会社の休憩時間に読み進めてますがなかなか時間が足りず月に1冊が限界です。(30代/5歳の女の子のママ)
読んでいるのに思うように進まない……。筆者自身も同じような状況で、思わず共感してしまいました。
・活字中毒と呼ばれた私が、産後まったく集中力がなくなりこの1年は1冊も本を読んでいない。YouTubeの音と画像を受け取るだけの脳になってしまい、危機感はあるが改善できない。(40代/中1の男の子、小4の女の子のママ)
産後をきっかけに、読書との向き合い方が大きく変わったと感じているママもいます。
・もっと本を読みたいと思いながら、空き時間はついスマホ……子どもに偉そうなことがいえません。(30代/小3の男の子、年少の女の子のママ)
空いた時間は、ついついスマホに手が伸びてしまう……。同じように思い当たる節がある方も、多いのではないでしょうか。

































