『中受 12歳の交差点』造形作家の制作の裏側を大公開!【超精巧】

工藤純子「中受」表紙 和田治男のミニチュア制作風景を写真で紹介

児童図書編集チーム

いよいよ次は着彩です! 完成が近づきます。

貼り合わせた部屋に、下塗りをします。下塗りをすると、上塗りがより密着し、きれいな仕上がりになります。
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人物や小物にも、下塗りをします。
人物への上塗りがスタートです。
髪の毛の塗装や、服のチェック模様の描き込みなど、丁寧な作業がつづきます。
ついに、顔が描かれて……。

和田さんに聞きました! 制作ポイント④

着色にはアクリル絵の具を使っています。今回は小さな立体が多かったので、細かい部分を丁寧に塗るのが大変でした。立体作品の場合は撮影時に角度を変えたりすることもあるので、実際にはカメラに映らない部分も色を塗るようにしています。

ラストスパート! どんな仕上がりになるでしょう。

部屋の背景を塗り、板を直角に貼り合わせます。
ここで、最初に制作した窓枠が登場! まずは茶色い塗料で下塗りをして、白の塗料で上塗りをします。
3つの部屋を背景に貼り……。
小物類を飾っていきます。
人物などを設置して、窓枠を重ねたら、完成!

ここまでの制作時間は、およそ50時間でした。

3人のミニチュアの表紙が目印! 『中受 12歳の交差点』は発売中です。

『中受 12歳の交差点』
作/工藤純子

普段なかなか見ることができない制作風景は、いかがだったでしょうか。

「中受」は、ただの合格ストーリーではありません。中学受験真っ最中の方はもちろん、保護者の方にもおすすめの一冊です。

こちらの記事では、「中受」作者の工藤純子さんと、國學院大學久我山中学高等学校副校長・髙橋秀明先生が対談し、変わりゆく中学受験の“いま”を、深掘りしています。

写真提供/和田治男

和田治男 プロフィール

造形作家。木を使った立体イラストレーションで、雑誌、書籍や広告、カレンダーまで幅広く活動中。
HP:https://860mnibus.com/

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