
中学受験で「模試D判定」 過去問は1月スタート…でも「合格を摑んだ親子」の全記録
完走済み保護者に聞く 今だから語れる中受親のホントの本音 『中学受験伴走力』#5 (2/5) 1ページ目に戻る
2026.10.10
教育ジャーナリスト:佐野 倫子
特待生で入塾 しかし5年生でやめた!
──まず、中学受験を考えたきっかけから教えてください。
藤井さん:新聞広告で、日能研の子どもの思考力を試すという無料テストを見つけました。そのときは、「無料なら受けてみようか」くらいの気持ちで。
テスト後、近所の日能研から電話がかかってきて、特待生として通えると言われたんです。「無料なら通う?」と娘に聞いたら、「行く!」と乗り気で。そこで4年生から、国語と算数の2科目だけ通い始めました。
──特待生とは、すごいですね! それなら期待が膨らみそうですが。
藤井さん:ところが5年生になるころには、成績は真ん中あたりになっていて、特待ではなくなっていたんです。それまで無料でしたから塾代がぎょっとするほど高く感じられ、一度やめてしまいました……。
当時は、そこまで中学受験をするつもりがなかったので。ただ、娘はマイペースでのびのびした子なので、高校受験で内申を取るのは苦労するかもしれないな、と。高校受験大丈夫かしらという気持ちはありました。
──なるほど。そこから、また中学受験塾に戻ったのはどうしてでしょうか。
藤井さん:ある日娘が「日能研、楽しかったから、また行きたい」と言い出したんです。5年生の秋ごろだったかな。それで通い始めました。でもこのころにもまだ志望校もひとつもなくて、本人も塾が楽しかったから通っているけれど「本当に中学受験するのかな?」くらいの雰囲気でしたね。
国語は偏差値70・算数40台
──通塾を再開してから、ご家庭ではどんなふうに勉強していましたか?
藤井さん:それが、家では本当にやらなかったんです! 私も仕事が忙しくて、塾でやっているだろうと思いノータッチ。模試の結果もあまり見ていなくて。たまに見ると、国語はとてもいいのに、ほかの3教科があまりにもできていないんですよね……。
日能研の模試では、国語は偏差値70くらい、算数は40~45くらいだったと思います。あまりに算数ができないので、「理科と社会をやめて2教科に絞り、その分算数に力を入れたほうがいいでしょうか」と塾で相談したこともありました。でも、受けられる学校が狭まると言われて、そのまま4教科の勉強を続けました。
──国語がそこまで得意ということは、普段から本が好きなお子さんでしたか?
藤井さん:大好きでしたね。『ハリー・ポッター』も1日で1冊読んでしまうし、国語辞典や漢字辞典をずっと眺めているような子で。
本人も「国語は崩れない」というのが強い自信にはなっていたと思います。
──算数は、何か対策をされましたか?
藤井さん:6年生になってからは、朝15分くらい、夫と娘で計算ドリルをやっていました。「筋トレね」と言って、2人で一緒に競争で解くんです。私は算数を教えられないので、そこは夫にお願いしていました。あれは振り返っても助かりましたね。
【より良い中受伴走のためのメモ】
成績表を見ると、親の目はどうしても「できていない科目」に向きます。でも、苦手の対策を考えるときにも、本人が好きなものは大切にしたいところ。
藤井さんの娘さんにとって、国語は点数を取れる科目であると同時に、塾に通い続ける楽しみにもなっていたようです。ここは大切にしたいポイントですね。






























