クリントン元大統領の正式な名前は? ニックネームの話【学校でも塾でも習わない ワザあり英語】
「英語でなんて言うの?」 知ってて差がつく“通訳者ママ”の「最新」英語表現 【連載】第7回
2024.12.10
通訳者・翻訳家:神本 亜紀
William Jefferson Clinton
Bill Clintonと答えた方は多かったのではないでしょうか。しかし、正式な名前はWilliam Jefferson Clinton。BillはWilliamのニックネームです。
では、なぜ世界中の人々が彼のことをBillの名前で認識しているのかというと、英語圏ではニックネームも正式名と同等に扱われることがあるからです。Clinton元大統領の場合、公式文書の署名もBillの名前で行ったといわれています。
また、Microsoftの生みの親であるBill Gatesは、正式な名前をWilliam Henry Gates Ⅲといいますが、Billの名前で知られています。
伝統的な名前には、伝統的なニックネームがあり、日常的に使われるので覚えておくといいでしょう。
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正式な名前で呼ばれるとドキッとするネイティブたち
ニックネームは生活に深く浸透しているため、実は改めて正式な名前で呼ばれると、ネイティブは居心地の悪さを感じるときがあるとか。
友人のTim(正式名:Timothy)の場合、「Timothyって呼ぶのはお母さんが𠮟るときだけだから、Timothyって急に呼ばれると、ドキッとして緊張する」とも話してくれました。
子どもが母親に注意される場面では、
Mom:Tim, stop playing games.
しかし、ここでTimがゲームをやめないと……、
Mom:Timothy, stop playing games!
となることも。
また、恋人同士など、親しい間柄で正式名を使うとよそよそしさが出るので、嫌がる人もいます。ニックネームはネイティブにとって、人との距離を縮めるとても大切な表現です。
かつては“英語音痴”……第2子出産後の30歳から英語を学び直し、今は通訳者・翻訳家として活躍する神本亜紀(かんもと あき)さんの「英語勉強法」を解説した記事は⬇︎下のバナーからどうぞ!
神本 亜紀
大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/
大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/