きのこ好きの親子にぴったりのイベント「きのこ展2024」が2024年10月20日(日)まで開催! 人気の秘密は「わかる、見られる、狩れる」
きのこ研究者・保坂健太郎先生が推す絵本「ほしじいたけ ほしばあたけ」も展示に貢献【後編】
2024.10.11
展示きのこは獲れたて新鮮!
保坂:毎年「きのこ展」に出すきのこは、その時期に採取できる種類になります。
だいたい展示が始まる1週間前から獲り始めて、低温室で保存したものを出します。でも「きのこ展」は9日間開催しているので、最初に展示したきのこは、数日で腐ってダメになる。だから「きのこ展」が始まってからも、毎日きのこを獲っては出して……という感じで、毎日同じきのこが並んでいるとは限らないのが、お楽しみポイントでもあります。
保坂:「不作」の年もありますが、だいたい毎年、つくば市にはイボテングタケが大量発生するので、それは今年も出せるのでは。毒キノコとして有名なベニテングタケも出してみたいのですが、残念ながらつくば周辺には生えていません。
保坂:地元で穫れない場合は、日本各地の協力者に、展示用のきのこを獲って送ってもらいます。そこから、珍しいきのこが出るときもありますね。僕個人としては、時期的にぜひマツタケが欲しいのですが、みんななかなか送ってこないですね(笑)。いつでも待ってるよ!
きのこは近所の公園でも見つかる! 【知られざるきのこの常識④】
──親子できのこを探すとしたら、身近な場所だと、どんな場所がありますか?
保坂:どんぐりか松の木が生えている公園がおすすめです。きのこ狩りというと、藪をかき分けてたどり着く山奥を想像するかもしれませんが、実際にきのこが生えているのは、林道など車で行ける道沿い。もっというと、公園のように土があって開けた場所のほうが、きのこが生えやすい環境になっています。
狙い目は、松やナラ、シイなどのどんぐりがなる木で、あまり下草が茂っていない場所が良いです。そして木の根元をよく探してみましょう。きっとなにかしらのきのこが見つかると思います。毒きのこも身近な環境にたくさん生えるので、獲ったきのこをむやみに食べるのは避けましょう。安全を守って、きのこに親しんでもらえるとうれしいです。