5つのステップで「待ち上手」になった親 子どもの驚くべき成長・子育てのイライラからの解放 「先生の先生」が解説

【子どもの才能を伸ばす「待ち上手」な親 #3】待ち上手が身についた親御さんの今

元公立小学校指導教諭、ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員:庄子 寛之

待ち上手になれた親御さんは、どの方も自分の人生を楽しみ、明るい顔に変わっています。  写真:アフロ

待ち上手が身についた親御さんたちの今

「5つのステップを身につけて、待ち上手になれた親御さんは、明るい顔に変わった方が多いでしょう。

ご自身の人生を楽しまれるようになって、さまざまなコミュニティで友だちを作ろうと努力している方がいたり、趣味を始めてみたり、オンラインでいろいろなグループに参加してみたりして、広い視野と広い価値観を持たれた方が多いと感じます。

そして、自分も好きなことをやっているのだから、我が子のことも大目に見ることができるようになって、親御さんが緩んだ分、子どもものびのびと成長しています。

子どもは親にとっていつまでも子どもですが、子育てには終わりがあり、終わりは意外と早くやってきます。手がかかる、かからないでいうなら、もしかしたら12年間で終わるかもしれません。

短い期間なので、子育てができるせっかくの時間を楽しんでほしいと思っています。そのコツが『待ち上手』になることなので、5つのステップにチャンレンジしてみてください」(庄子先生)

庄子先生は、子どもが成人を迎えて子育てを終えたお母さんたちと会う機会を毎年、設けています。

そこではどの方も「あのとき、子どもをあんなに怒らなければよかった」「受験勉強にガミガミしなくてもよかった」など、少なからず後悔を口にします。

子育てのど真ん中にいると、親がここで頑張らなきゃと必死になることが多いものですが、子育ての先輩たちは頑張らなくてもいいと振り返ります。

庄子先生が紹介する「待ち上手な親になるための5つのステップ」は、子育てを頑張りすぎている親御さんに向けた親業を緩めるコツです。

一つずつステップをクリアしていくごとに、子育てがうまくいって、楽しくなっていくはずなので、今日から第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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◆庄子 寛之(しょうじ ひろゆき)
元公立小学校指導教諭、ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員。
大学院にて臨床心理学科を修了し、道徳教育や人を動かす心理を専門とする。これまでに担任した児童は500人以上。「先生の先生」として教育関係者だけでなく、企業や保護者向けに、2年間で44都道府県での研修・講演を行う。元女子ラクロス日本代表監督の顔も持ち、2013年、U‐21日本代表監督としてアジア大会優勝。2019年、U‐19日本代表監督として日本ラクロス史上トップタイの世界大会5位入賞を果たす。著書に『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』(青春出版社)、『教師のための𠮟らない技術』『withコロナ時代の授業のあり方』(ともに明治図書出版)、『子どもがつながる! オンライン学級あそび』(学陽書房)など多数。

『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』 庄子寛之/著 青春出版社
伸びる子どもの親の共通点は「待ち上手」なこと! 待ち上手になるための5つのステップを詳しく紹介しています。

取材・文/梶原知恵

【親が「待ち上手」であることが子どもの才能を伸ばす】の連載は、全3回。
第1回を読む。
第2回を読む。
※公開日までリンク無効

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しょうじ ひろゆき

庄子 寛之

元公立小学校指導教諭・ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員

元公立小学校指導教諭 ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員 大学院にて臨床心理学科を修了し、道徳教育や人を動かす心理を専門とする。これまでに担任した児童は500人以上。「先生の先生」として教育関係者だけでなく、企業や保護者向けに、2年間で44都道府県での研修・講演を行う。 元女子ラクロス日本代表監督の顔も持ち、2013年、U‐21日本代表監督としてアジア大会優勝。2019年、U‐19日本代表監督として日本ラクロス史上トップタイの世界大会5位入賞を果たす。 著書に『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』(青春出版社)、『教師のための𠮟らない技術』『withコロナ時代の授業のあり方』(ともに明治図書出版)、『子どもがつながる! オンライン学級あそび』(学陽書房)など多数。

元公立小学校指導教諭 ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員 大学院にて臨床心理学科を修了し、道徳教育や人を動かす心理を専門とする。これまでに担任した児童は500人以上。「先生の先生」として教育関係者だけでなく、企業や保護者向けに、2年間で44都道府県での研修・講演を行う。 元女子ラクロス日本代表監督の顔も持ち、2013年、U‐21日本代表監督としてアジア大会優勝。2019年、U‐19日本代表監督として日本ラクロス史上トップタイの世界大会5位入賞を果たす。 著書に『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』(青春出版社)、『教師のための𠮟らない技術』『withコロナ時代の授業のあり方』(ともに明治図書出版)、『子どもがつながる! オンライン学級あそび』(学陽書房)など多数。

かじわら ちえ

梶原 知恵

KAJIWARA CHIE
企画・編集・ライター

大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。

大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。