子育て真っ只中に「がん」に！　本人と家族は「何をやるべき」か専門家に聞いた

──仲のいいママ友・パパ友が、がんになるケースも起こり得ると思います。周りは、どのようなサポートができるでしょうか。

大沢さん　まず、やめていただきたいのは、一緒に応援する仲間を作ろうと周りにペラペラしゃべってしまうこと。

また、たとえ善意でも、健康食品や根拠のない治療を勧めるなど、患者さんを惑わすような情報はどうか伝えないでいただきたいです。

治療は病院がしっかりと行っていますし、断ること自体が患者さんのストレスになってしまいます。

何か自分たちにできることはないか、ぜひ直接患者さんご本人に聞いてみてください。がんだと伝えてくれたのは、信頼している相手だから。具体的に助けてほしいことがあるのかもしれません。

がんや抗がん剤の影響で体がだるいとき、子どもの送迎を手伝ってくれたり、おかずをひとつ差し入れてもらったりするだけで、患者さんはとても助かると思いますよ。

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第２回は、「がんになった」と親から子どもに伝えるときに大切なことを大沢さんにうかがいます。

取材・文／星野早百合

※注１　国立がん研究センタープレスリリース「18歳未満の子どもをもつがん患者とその子どもたちについて　年間発生数、平均年齢など全国推定値を初算出　支援体制構築の急務な実態が明らかに」
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2015/1104/index.html

※注２　がん診療連携拠点病院＝専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の整備など、国の指定要件を踏まえて、厚生労働大臣が適当と認め、指定した病院

※注３　厚生労働省WEBサイト「医療費の一部負担（自己負担）割合について」
https://www.mhlw.go.jp/content/000937919.pdf

取材協力
●NPO法人ホープツリー
がんになった親とその子ども、家族を支援するため、医療ソーシャルワーカーや臨床心理士、チャイルドライフスペシャリスト、医師、看護師などが集まり、2008年に設立（2015年にNPO法人化）。2010年より、日本で初めてがんになった親を持つ子どものサポートグループ「CLIMB®」を運営。2022年、公益財団法人日本対がん協会より「日本対がん協会賞」（団体の部）受賞。

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