展示順は気にせず、気になった展示をチェック
古田さん:今回の展示は12の講義テーマを設定し、各専門家の先生が専門的な内容をできるだけわかりやすく伝えるという構成になっています。
真面目な方は「12の講座すべてをひとつひとつ理解したい!」と頭から順番に回ろうとされるのですが(笑)、展示順は気にせず、まずはお子さんやご自身が気になるところに向かってください。そして、自分はその講義の何に心を惹かれたのか、考えてみましょう。
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7限目特別鑑賞演習「藝大美術館に住む動物たち」では、動物をモチーフにした様々な作品がならびます。「かわいい」という素直な感覚からスタートし、表現の意図、制作当時の文化や環境などに目を向けていく。美術作品を自分なりの視点で楽しむことを肯定し、自分と作品や作家との距離を縮めていく鑑賞体験を目指します。
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古田さん:目に入ったたくさんの展示物の中から、何を選び取ったのか、それこそが本人が持つセンス(感性)のヒントです。展示順を気にしすぎて、せっかくの自分の感覚をスルーしてしまうのはとてももったいない!
展示内容は仏像もあれば、絵画もあり、彫刻や工芸もあります。皆さんが気になったその内容を、担当の先生はどんなふうに解説しているのかチェックしてみる、そういった入り方でOKです。
何に興味を持つかは人それぞれ、自由です。子どもと保護者の方とで、気になるものが違うという場合ももちろんあるでしょう。子どもがどんなものに興味を持ったのか、ぜひ尋ねてみてください。
──子どもに尋ねてみるときのコツはありますか?
古田さん:おすすめの質問の仕方は、「ひとことで言うと、どんな感じ?」です。その答えが、論理的なものでなくても構いません。
大人から教えられた言葉ではなく、「なんだかザワザワする」とか「カッコいい」、「かわいい」など子ども自身から出る言葉で表現させることが、子どもが“美術に親しむ”最初のステップだと思います。
言葉にするということは、自分が何をどんなふうに見ているのか、客観的に捉える練習のひとつです。
多くの人が、教えられた見方でモノを見ようとします。「これは〇〇の絵です」「ここに描いてあるのは〇〇です」など解説があると、「そうなんだ」と納得しがち。
しかしその解説は本当なのか? 自分は本当にそう感じるか? 既存の事柄に疑問を持つことは、自分なりの見方を養ううえで非常に大事です。
さまざまな研究や実証があってそれが定説になっているけれど、もしかしたらそこにはほころびがあって、間違っているかもしれない。この発想・視点を持てるかどうかは、自分らしいアイデアを生み出すうえで、とても大きなポイントになると思います。


































