
【26年の最新知見】「ミルクの作り方」と「授乳姿勢」のコツ パパと取り組む「チーム授乳」を助産師が伝授
助産師・徳永悦恵先生が教える授乳のキホン #2 ~ミルク・チーム授乳編~ (3/3) 1ページ目に戻る
2026.04.28
助産師:徳永 悦恵
ミルク授乳姿勢のキホン
ミルク授乳は、「横抱き」が一般的です。ママの肘の内側で赤ちゃんの頭と首をしっかりと支え、上半身を少し起こした姿勢をキープするようにしてミルクを与えます。
上半身を少し起こすことで誤嚥や空気の飲み込み、ミルクが耳管へ流れるのを防ぎます。赤ちゃんの頭からお尻までが一直線になるように意識するとよいでしょう。
ミルクの飲ませ方
赤ちゃんの口に対し、90度ほどの角度に哺乳瓶を立てましょう。
また、乳首の先端だけくわえていたり、大きく口を開いても口唇が内側に巻き込まれていたりすると、ミルクが上手に飲めません。
赤ちゃんの口唇が外側に開いた状態で乳首を深く含ませるようにしましょう。
哺乳瓶の消毒の仕方
哺乳瓶の消毒には「煮沸」「電子レンジ」「消毒液」の3つの方法があります。ママパパのライフスタイルに合わせて、少しでも負担のない方法を選びましょう。
煮沸
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、そこに洗浄済みの哺乳びんや乳首を入れて3~5分ほど煮沸します(ガラス製は7分程度)。専用の道具を買う必要がないのが利点。お湯からとりだすときはやけどに注意しましょう。
電子レンジ(スチーム)
専用のケースや袋などに水と哺乳瓶、乳首を入れて5分ほど電子レンジで加熱し、蒸気の熱で消毒します。専用のケースを用意する必要がありますが、煮沸よりも手軽。電子レンジを使わず、専用の機器を電源につないでスチーム消毒するタイプもあります。
消毒液
哺乳瓶や乳首を洗ったあと、消毒液に1時間以上つけておきます。数本の哺乳瓶をまとめて消毒できるので便利です。
「チーム授乳」のメリットとは?
パパもできるミルク授乳は、ママの負担を軽減するだけでなく、パパと赤ちゃんのコミュニケーションを深めることにもつながります。
次は、ママパパふたりで取り組む「チーム授乳」のメリットやコツなどを紹介していきます。
【パパとのチーム授乳の主なメリット】
◎ママの身体的・精神的負担の軽減
ママが夜間に休めたり、短時間の外出が可能に。ママの体力回復や、リフレッシュにもつながり、産後鬱の予防にも。
◎夫婦のコミュニケーション深化
「育児」というプロジェクトをともに取り組んでいる意識が強まり、夫婦としての連帯感がアップ。
◎パパと赤ちゃんの絆を育む
パパとの触れ合いが多くなり、赤ちゃんのパパへの愛着が育ちやすくなり、親子のコミュニケーションにも。
パパにできる具体的なサポート
「母乳が出ないから授乳で協力できることがない」なんて思っているパパは案外多いでしょう。でも、実はパパにできるサポートはたくさんあります。
母乳授乳の場合は、授乳以外のサポートを! 授乳で凝りがちな肩をマッサージしたり、家事の手伝いをしたり、授乳に関する直接的なサポートでなくても、ママはとても嬉しいもの。
ミルク授乳の場合は、ママの外出時や夜中の授乳を担当するほか、ミルクの準備や哺乳瓶の洗浄・消毒などを担当することもできます。出産前から授乳のキホンはママだけでなく、パパも積極的に学んでおくといいですね。
先輩ママパパからチーム授乳のアドバイス
最後に、コクリコ会員の先輩ママパパから、チーム授乳のアドバイスをもらいました。
パパにやってほしいことを言葉にする。遠慮をしない! ただ、協力してもらったらちゃんと感謝をすることは大切だと思います。
夜間は私(パパ)がミルクの調乳から哺乳瓶の洗浄まで、全部担当しました。
一人目のときはパパが1年間育休を取ったので、夜間授乳は20時~深夜1時まではパパ、深夜1時~朝7時までは私が見ることにしました。交代で見ることでお互いの睡眠時間を確保でき、また戦友のような関係になりました。信じて任せたことがよかったと思います。
混合授乳だったので、授乳中に私(パパ)がミルクを作っていました。授乳後にそのままミルクをあげられ、温度もちょうどいい感じになるようにしていました。
お礼の言葉を伝え合うことは大切です。そこを疎かにするとお互い不満が溜まりやすくなります。授乳中に家事もさり気なくやっておいたり、ママ(もしくはパパ)に「大事にされているな」と思ってもらえる行動をとることが夫婦円満にも繫がると思います。
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一人では負担が大きい「授乳」も、パパも加わった「チーム授乳」になれば、ママの心身への負担は軽減されるでしょう。ママパパは協力し合って、この大変な時期を乗り越えたいものですね。
次回3回目は、「夏の授乳トラブル・解決策」についてお届けします。
撮影/安田光優
取材・文/濱田恵理
授乳のキホンは全2回
1回目を読む(母乳授乳編)。
3回目を読む(夏の授乳・トラブル解決法編)。※2026年4月29日よりリンク有効
4回目を読む(冬・夜間・外出の授乳編)。※2026年4月30日よりリンク有効




































徳永 悦恵
助産師、看護師。『咲助産院』院長。 看護師としての産婦人科病棟の勤務を経て、助産師の資格を取得。2016年に、母乳ケア専門の助産院『咲助産院』を開院。3000人以上のママたちのサポートを行う。助産師歴19年のスキルと3児のママである自身の経験を活かした、丁寧でわかりやすいママのおっぱいや母乳のケア、育児相談などが支持されている。 https://www.sakijosanin.com/
助産師、看護師。『咲助産院』院長。 看護師としての産婦人科病棟の勤務を経て、助産師の資格を取得。2016年に、母乳ケア専門の助産院『咲助産院』を開院。3000人以上のママたちのサポートを行う。助産師歴19年のスキルと3児のママである自身の経験を活かした、丁寧でわかりやすいママのおっぱいや母乳のケア、育児相談などが支持されている。 https://www.sakijosanin.com/