
【話題沸騰】いま、親が教えたい「子どもにつたえる日本国憲法」注目の理由とは【20年前の絵本が異例の重版】
5月3日は憲法記念日 親子で読みたい絵本
2026.04.23
テレビで見かける「改憲」のニュース。子どもに「これって何?」と聞かれ、答えに詰まってしまったことはありませんか。
いま、海外への自衛隊派遣、そして武器輸出が議論されるなか、改憲をめぐる動きが急速に熱を帯びています。
全国では、若い世代がペンライトなどを手に「改憲反対」を訴えるデモが広がりつつあり、「自分たちの未来に関わること」として、憲法への関心が社会全体で高まっている状況です。
そんななか、一冊の絵本が静かに注目されています。20年前の、2006年に刊行された『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』です。
同書は、今年2026年2月の第2次高市内閣発足後にネット書店で注文が急増。その後、3月・4月に異例の連続重版が決まり、書店の店頭にも並び始めています。
5月3日の憲法記念日を目前にしたいま、20年の時を経て、なぜこの絵本が注目されているのでしょうか。
現場の声:この本を平積みする理由
『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』著者・井上ひさしさんは、戦後日本を代表する作家のひとり。戦争をテーマにした劇作品も多く残しました。
同書は、平和憲法の精神を表している「前文」と「第九条」を、子どもにもわかる言葉に「翻訳」し、憲法の内容を伝える絵本として2006年に刊行されたものです。
いま、この本を棚に並べる理由を、書店の現場で聞きました。
紀伊國屋書店 新宿本店の担当者は「普段から在庫を切らすことなく置いている商品ですが、最近、お問い合わせが増えてきました」と話します。
「憲法について、世間の注目が高まっているタイミングだったので、平積みするようにしています。店頭で手に取ってもらえる様子も見かけるようになりました。
憲法は生活に密接している話なので、この機会に、子どもだけでなく、大人がより理解を深めるという意味でも、親子で一緒に読んでもらえるといいな、と思います」
(紀伊國屋書店 新宿本店 平井美咲さん)
「この国のかたち(前文)」井上ひさしが伝える言葉
『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』では、憲法の「前文」を子どもにもわかる言葉へ翻訳した「この国のかたち(前文)」で、次のように表現しています。
「国民がみな、ひとつところに集まって
話し合うことはできないし
たとえできたとしても
やかましくてなにがなんだかわからなくなるだろう
そこで私たち国民は
決められたやり方で「代わりの人」を選び
その人たちを国会に送って
どうすれば私たちの未来が
よりよいものになるか
それをよく話し合ってもらうことにした
私たちが、同じ願いをもつ
世界のほかの国国(くにぐに)の人たちと
心をつくして話し合い
そして力を合わせるなら
からなず戦はいらなくなる
私たちはそのようにかたく
覚悟を決めたのだ」
また、憲法について井上さん自身の考えを語る「第九条のこと」では、読者へこう呼びかけます。
「もう二度と戦争はしない、という第九条ができてから、
日本国家が国としてよその国の人を殺したり、
武器を作ってよその国に売ったりはしていません。
(中略)
戦争や、病気で苦しんでいる世界の人々を助けるために、
日本ができることは、武器や兵士を外国に送ることではないはず。」
(『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』より抜粋)
晩年の井上ひさしさんを支え、この本の誕生も間近で見守ってきた妻・ユリさんは、いま本書が再び注目されていることについて、どのような思いがあるのでしょうか。
「小学校時代を戦時下で暮らしたひさしさんは、新しい憲法が戦争を放棄したことを知ったときの感動を今の子どもたちに伝えたいと思ってこの本を書きました。
ひさしさんの座右の銘は『むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく……』です。憲法の言葉を考えに考え抜いて、だれもが理解できる言葉に翻訳しました。
この本を、一人一人が主権者として学び、考える入口にしていただければと思います」
(井上ユリさん)
子どもにつたえる本を届ける意義
出版社に、今回の重版について聞きました。










































































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