
「寝るのはイヤ!」という子に贈りたい “名月シーズン”の「お月さまの絵本」3選[絵本の専門家が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #26~お月さまの絵本~ (3/4) 1ページ目に戻る
2026.09.23
絵本コーディネーター:東條 知美
次にご紹介するのは、絵本作家・鈴木真実さんの『ふわふわ ふんわり おやすみなさい』(講談社)。
お空の月は、どこにいてもこちらを見ているようです。小さなお子さんには、自分を見守る大きな存在のように感じられることでしょう。
こちらの絵本の主人公も、なかなか寝付けないようです。
「どうして よるは ねむらなくちゃ いけないの。わたし、ねむくないもん」と、ちょっと不満げ。
女の子は「ぴーすけ、おふとんとんねる しよう」と、お気に入りのぬいぐるみ・ぴーすけを誘って、おふとんの中へ潜り込みます。
「ふわふわ ふんわり おふとんとんねる。」
「ふわふわ ふんわり くもみたい。」
そうしてトンネルを進んでいくと、白ひげをたくわえたお月さまが気持ちよさそうに眠っています。女の子に気づいて、目を覚ましたお月さまが「さあ でて おいでー」とおふとんをめくると、中から無数の星々が飛び出してきました。
お月さまは、シャラランシャラランと優しく歌いながら、女の子を寝かしつけようとします。ところが……「わたし、ねむくないもん」。女の子は、まだまだ眠れそうにありません。
そう、子どもを寝かしつけるのは至難の業ですよね(笑)。最後にお月さまは、女の子に何をしてくれたと思いますか?
女の子とお月さまの、やわらかくてあたたかい時間。お子さんがなかなか眠らない夜は、腹をくくって、お月さまのようにゆったりと子どもに寄り添おうではありませんか。
パステルで描かれた素朴であたたかなタッチの絵が、ふわふわのおふとんのように、親子の一日の疲れを癒やしてくれます。優しく眠りの世界へと誘ってくれる一冊。お子さん、そして、子育てに奮闘する親御さんへ、エールとともに贈りたい絵本です。
*読み聞かせ 2・3さいくらいから
*ひとり読み 5さいくらいから
































