
子どもの食欲を刺激する“食べもの絵本”3選[絵本専門店の書店員が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #27~食いしん坊な子へ~ (4/4) 1ページ目に戻る
2026.10.15
ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀
ネコがナビゲートする“隣の晩ごはん”
最後にご紹介するのは、『きょうのごはん』(偕成社)。作者は、クレヨン画家で絵本作家の加藤休ミさんです。
加藤さんの絵は、あたたかみのあるノスタルジックなタッチが特徴で、おいしいものをおいしそうに描く達人。表紙のサンマの塩焼きをはじめ、作中の絵はすべてクレヨンとクレパスだけで描いているというから驚きです。
こちらは、1匹のネコがナビゲーターとなって、ご近所の食卓を覗き見しながら紹介していくお話です。
懐かしさが漂う夕方の商店街。ネコが魚屋さんで出会ったお母さんについていくと、台所からいいにおいがしてきました。今日のおかずは、こんがり焼けたサンマ! すると、隣の家からもいいにおい。さらにそのお隣は……。
とろみまで伝わってくるようなカレーライス、ケチャップが輝くオムライス、サクサクの衣をまとったコロッケと、どれもとってもおいしそう! ページをめくるたび、加藤さんの画力に圧倒されながら、食欲も大いに刺激されますよ。
そして、料理とともに注目なのが、それぞれの家庭のライフスタイル。家族構成も住まいもインテリアも違って、お母さんが晩ごはんを作る家もあれば、お父さんが作る家もあり、デリバリーする家も。
各家庭の環境を示しながら“手作りじゃなくても、みんなで囲めば楽しい食卓”がしっかりと表現されていて、素晴らしいなと感服しました。
おいしそうな絵本は、食いしん坊はもちろん、食に興味を持ち始めたばかりのお子さんにもおすすめ。「おいしそうだね」「今度食べてみようか」などと、親子でコミュニケーションを取りながら読むと、きっとさらに興味が広がると思います。
絵本でも、おいしい季節を存分に楽しんでくださいね。
*読み聞かせ 2さいくらいから
*ひとり読み 4・5さいくらいから
取材・文/星野早百合
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星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
































茅野 由紀
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ