
映画も好調! はやみねかおる最新刊『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』を3倍楽しむために読むべき5冊
2025.06.03
「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」
「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」は、『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』の<前編>ともいえるお話。舞台がなぜ、インドからフランスの田舎「陽炎村」に飛んだのかがわかる、作者の大いなる「しかけ」が仕込まれています。
ラストの衝撃の結末が、『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』の序盤に繋がっているので、復習という意味でも、もう一度読み直して損はありません!

<あらすじ>
7世紀の初めに、インドの数学者ブラーマグプタが発見した『0』。だが、彼が見つけたのは、それだけじゃなかった。 それが、『もう一つの0』――『アムリタ』。 不老不死の薬、魔法の呪文、最終兵器、未知の植物……その正体をめぐっては、これまでさまざまな想像がなされてきた。 「正体を知れば、死ぬより怖い目に遭う。」と言われる『アムリタ』を探しに、クイーンはブラフマグプタが住んでいたというウッジャインに向かう!
【2冊目】『ギヤマン壺の謎 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝 大江戸編 上巻』
インタビューで作者・はやみねかおる先生自身が、本作に登場する「軽業師の女性、“怪盗九印(くいん)”の子孫というかたちで、クイーンの名前が出てきた」と言及しています。
『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』のカバーイラストにも、「九印」という文字が左胸に書かれた和服の女性が描かれていますが、ひょっとして彼女がクイーンのご先祖様かも!?
真相はぜひ、自分の目で確かめてください。

<あらすじ>
かっこいいのか悪いのか、イマイチつかめない夢水名(迷)探偵。今回は、なぜか江戸時代にワープし、名前も夢水清志郎左右衛門となってイギリスにあらわれ……と思ったら、つぎは長崎でギヤマンの壺消失事件にまきこまれる。さらに江戸へむかう道中や江戸の町でも、つぎつぎと謎が待ちうける。おもしろさ200パーセントの名探偵夢水清志郎事件ノート外伝、大江戸編上巻登場!
【3冊目】『徳利長屋の怪 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝 大江戸編 下巻』
名探偵夢水清志郎が、“怪盗九印(くいん)”と対決する『ギヤマン壺の謎 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝 大江戸編 上巻』の続編です。
争乱の幕末を舞台に、夢水清志郎の先祖かもしれない夢水清志郎左右衛門と、はやみね作品屈指の強さを誇る超古流剣術「天真流」の使い手・中村巧之助が大活躍! 実在した人物とはやみねキャラがどう絡むのか、わくわくする想像が止まりません。
実は、『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』のカバーイラストの中央下にいる、刀(実は竹光)の柄に手をかけている黒い着物の人物が、中村巧之助です。「九印」という文字が左胸に書かれた和服の女性とはどんな関係か? 本作を読むと『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』に出てくる、ある事件に至るまでの経緯がわかります。

<あらすじ>
花見客の見守るなかで予告どおりに盗みを成功させた怪盗九印(くいん)の正体をつきとめ、れーちの話の謎をあっさり解いた清志郎左右衛門が、幕府軍と新政府軍の戦から江戸を守るために、すごいことを考えた。江戸城を消す……。そんなことができるのだろうか。勝海舟や西郷隆盛を相手に名探偵の頭脳がさえる。名探偵夢水清志郎事件ノート外伝・大江戸編下巻、はじまりまじまり。