ご当地キャラが大さわぎ! 東北はっけん☆ミステリー【福島編 第2回】

「キビタンと福島の雪うさぎ」五十嵐美怜(いがらしみさと)

作家:五十嵐 美怜

福島編の主人公、キビタン! 福島県復興シンボルキャラクター。県の鳥「キビタキ」がモチーフだよ。幸せを呼ぶ黄色い鳥なんだ!

ご当地キャラと行く福島編第2回!

かわいい“ご当地キャラ”とめぐる東北の旅、福島編第2回!

自然豊かな福島の吾妻小富士を舞台に物語が動きだします。

青い鳥文庫『きみがキセキをくれたから』や、第64回講談社児童文学新人賞佳作を受賞した『15歳の昆虫図鑑』を手がける、福島県生まれの五十嵐美怜先生が描く今回の物語。

福島の美しい春に異変が起きていて……。ご当地キャラが福島の自然とともに謎を追う第2回です。

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地域・出来事とは関係ありません。

【福島】キビタンと福島の雪うさぎ 第2回

前回までのあらすじ

雪が解け始めて少しずつ春になってきた福島。

県の鳥「キビタキ」がモデルのキビタンは、「とくべつなともだち」である雪形の雪うさぎさんに会うために吾妻小富士にむかいます。

ただ、山の様子がいつもとちがっていて……。

はたしてキビタンは雪うさぎさんに会えるのでしょうか?

【吾妻小富士】
福島編の舞台は、福島市にある標高1707メートルの活火山「吾妻小富士」! 美しい形は小型の富士山のよう。

消えた雪うさぎさん

そよ風が木々の葉を揺らし、ざわざわと音を立てました。土の香り、鳥や小動物のささやきも感じられます。キビタンはやっと山の中腹、雪うさぎさんと毎年会っている場所に着いたのですが……。

「あれ?」

いつもの場所に、雪うさぎさんの姿はありません。風はそよそよと吹き続けています。

「……いないなあ。どうしたんだろう。雪うさぎさん」

そのとき、うしろからしわがれた声がしました。

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