忠犬ハチ公の子孫(らしい?)まっ白な秋田犬の「はちくん」は、大館市(おおだてし)の観光キャラクター。左耳がたれていて、赤い首輪がトレードマークだよ。食べるのが大好きで、とくに「きりたんぽ」など、大館のおいしいものが大好きなんだ。
ご当地キャラたちが主役!? 東北の魅力が詰まった連載がスタート!
東北には、かわいくて個性的な“ご当地キャラ”がいっぱい!
そんなキャラたちが大さわぎ!? 思わず笑ってしまう事件や、ちょっぴりドキドキの謎に挑む、楽しいストーリー連載がスタート!
東北にゆかりのある児童文学作家たちが、宮城・青森・秋田・山形・岩手・福島の魅力を、完全書き下ろしで大紹介。
おいしい食べ物や歴史、復興や伝統など、読んでいるうちに“学べる”&“好きになる”東北の秘密がぎゅっとつまっています。
今回の舞台は秋田県!
秋田県生まれ、東北大好きなみどりネコ先生がえがくのは、秋田県にかかせない“ある食べ物”がなくなってしまった世界での大冒険!?
さあ、いっしょに“ご当地キャラ”と東北の旅へ出発だ!
【秋田】パラレルワールド! お米のない世界!? 第2回
前回までのあらすじ
「お米のない世界」に迷い込んでしまった、はちくんとんだッチ。
スーパーの中を探検してみると、「お米のある世界」にはあったはずのものが、いくつも消えていることに気づきます。
一体どんなものが消えてしまったのでしょう? そして、はちくんとんだッチは、無事に元の世界へ戻れるのでしょうか?
秋田PRキャプテンの「んだッチ」は、近未来から秋田をPRするためにやってきたなまはげ型の子どもロボット。明るく元気、秋田弁が好きでロボットなのに食べ盛りの食いしん坊。
再び店内をさがし回っていると、んだッチがあることに気が付きました。
「ふりかけがないッチ。」
「ぼくの好きな栗ごはんのもともないワン。」
「お醬油やお味噌も種類が少ないッチ。」
「ごはんがないから、お味噌汁を食べないのかなぁ。」
「煮物もないッチ。」
「そういえば、『いぶりがっこ』もないワン。」
「いぶりがっこ」は秋田の名物で、煙でいぶした大根をたくあんのように漬けたものです。
ごはんがないと、ごはんに合うおかずもないんだ。「いぶりがっこ」もないなんて。
はちくんはがっかりしました。
「きっと納豆もないッチ。納豆好きなのに、悲しいッチ……。」
「でも、納豆パスタとか納豆そばがあるから、納豆はあるはずだワン!」
「そっか! お店の人に聞いてみるッチ!」
商品を運んでいる店員さんを呼び止めて聞いてみました。
「すみません。納豆コーナーはどこだッチか?」
「ナット? それは食べるものですか? ちょっと聞いたことがありませんねぇ。」
と、こまり顔です。
ほかの店員さんにも聞いてみましたが、納豆を知っている人はどこにもいません。それにしても不思議。どうして納豆がないんだろう。お米と納豆って関係があるのかな。お料理にくわしい、たんぽ小町ちゃんに聞いたら、何かわかるかも。でも肝心のたんぽ小町ちゃんはこの世界にいません。
「おいしそうなものがたくさんあるけど、和食がないとさみしいワン。」
本当なら、今ごろたんぽ小町ちゃんとお買い物をして、みんなで鍋パーティーの準備をしていたんだろうな。はちくんのおなかが、グーっと鳴りました。
「んだッチ、ぼくもう、おなかが空いたワン。たんぽ小町ちゃんのところに帰ろう。」
たまらずはちくんは、んだッチに言いました。
「んだなッチ。んだッチもおなかが空いたッチ。」
すると、んだッチは急にキョロキョロとあたりを見回しはじめました。
「あれ? どこだッチ?」
「どうしたの?」
「パラレルステッキがないッチ! どこかに落としたッチ!」
「たいへんだワン!」
パラレルステッキがないと、元の世界にもどることができません。
二人は手分けしてお店の中をさがすことにしました。しかしパラレルステッキはどこにも見当たりません。
「んだッチ、パラレルステッキ見つかった?」
「お菓子コーナーにはなかったッチ。そっちは?」
「なかったワン……。もう、元の世界に戻れないワン。」
はちくんは、思わずペタンとすわりこんでしまいました。














































































