ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【岩手編 第1回】

「SL銀河ミステリートレイン」おしのともこ (4/4) 1ページ目に戻る

おしの ともこ

カッパ淵とは、遠野にある小川の一部のことです。

4月12日は、今日の日付です。

「け」は「食べろ」という東北の方言なので、「キュウリ、け」は、「キュウリを食べろ」ということです。

じーっと花びらを見つめていたフラワーロールちゃんが言いました。

「この花びらは、きっとバラだわ!」

フラワーロールちゃんは花の妖精なので、花びらだけで花の種類がわかるのです。

「なんでバラの花びらが……?」

カリンちゃんが首をひねります。カッパ淵、キュウリ、日付、バラの花びら。メッセージの意味がわからず、カリンちゃんは頭の皿が見えるくらい、うつむいてしまいました。

(……まるで謎解きのようなり……)

きよひらくんも目をぱちくりさせます。それから、カリンちゃんをはげますように言いました。

「元気を出すなり。みんなでくるりんちゃんをさがすなり!」

実はきよひらくん、平泉の人たちみんなにたよられている、かなりのしっかり者。きよひらくんが呼びかけ、まずは手分けをしてくるりんちゃんをさがすことになりました。

「すみません、くるりんちゃんを見なかったなりか?」

きよひらくんが、ほかのお客さんに聞いて回ります。

「女子トイレをさがしてくるわ!」

フラワーロールちゃんは、女子トイレや洗面所をさがします。

「おーい、くるりんちゃーん!」

カリンちゃんは、プラネタリウム、売店、ライブラリーを。でも、くるりんちゃんはどこにもいません。

「やっぱりいない……くるりんちゃん、どこに行ったんだよぅ……」

「これだけさがしてもいないということは、途中、どこかの駅でおりたのかもしれないなり。手紙の指示通り、カッパ淵に向かったほうがいいなりね」

こうして、きよひらくん、フラワーロールちゃん、カリンちゃんの3人は、カッパ淵のある遠野駅でおりることになりました。

くるりんちゃんは無事なのか!? 第2回は6月4日更新!

SL銀河の名前は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から

銀河鉄道の夜-宮沢賢治童話集3-(新装版)

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宮沢 賢治(著)  太田 大八(絵)

発売日:2009/01/16

価格:定価:本体680円(税別)

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おしの ともこ

おしの ともこ

作家

宮城県在住。武蔵野美術短大グラフィック科卒業。イラストレーター。 挿絵担当に、「センニンじいさん しゅぎょうちゅう!」、「東北6つの物語」シリーズ(ともに国土社)。みちのく童話会、東北児童文芸サークル「みちのわ」、児童文芸家協会会員。

宮城県在住。武蔵野美術短大グラフィック科卒業。イラストレーター。 挿絵担当に、「センニンじいさん しゅぎょうちゅう!」、「東北6つの物語」シリーズ(ともに国土社)。みちのく童話会、東北児童文芸サークル「みちのわ」、児童文芸家協会会員。