「今すぐ戻れるかどうかは、いったん脇に置きましょう」──村田さんのその言葉を聞いて、私はようやく気づきました。ずっと「学校に戻すこと」ばかり考え、ヒナタの気持ちを置き去りにしていたことに。
「まずは、お母さんが楽になることが大事ですよ」
その言葉に、私は思わず涙があふれました。張りつめていた私の姿を見て、ヒナタもずっと苦しかったのかもしれません。
荒木先生から電話がかかってきても、私は落ち着いて話すことができました。ヒナタを守るためなら、私はもう迷わない。そう思えたのは、この日が初めてでした。
【第9話】はこちら(近日公開)
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