【サマーキャンプ 2024年版】〔年少・年中・年長〕子どもの自立心とコミュ二ケーション力を育む ちびっこデイキャンプ・食育キャンプ4選

【2024年度版】サマーキャンプ #3  ちびっこデイキャンプ・宿泊キャンプ・食育キャンプ 

「イルカとシーカヤック体験」も!  ポケマルおやこ地方留学 和歌山プログラムより。  写真提供:雨風太陽

サマーキャンプの魅力は、子どもたちの自立心や、協調性を育めること。

さらには、いつも通っている保育園・幼稚園、小学校以外のおともだちや、年齢の違うおともだちと触れ合うことで、コミュニケーション能力が伸び、新たな友情を築けることも。

今回は、3歳~小学校低学年の子どもが参加できるサマーキャンプ4選をご紹介。年少~年長さんが参加できるキャンプは数少ないので、ぜひこの夏のおでかけイベントの参考にしてみてくださいね。

(全4回の3回目。1回目を読む。2回目を読む

おおつき森のようちえん(野外遊び喜び総合研究所)

「どんな植物や虫がいるかな?」と、虫眼鏡を持って里山で虫探しを楽しむ子どもたち。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

子ども向けのキャンプを数多く開催している「野外遊び喜び総合研究所」。通称「あばれんぼキャンプ」が手がけるのは、「おおつき森のようちえん」です。

宿泊無しのデイキャンプスタイルなので、集合場所の駅でスタッフが子どもをピックアップし、あばれんぼキャンプ専用フィールド「みんなの家」へ向かいます。

到着後は、里山探検や軽登山、植物探し、虫探し、古民家探検、おやつ作り、工作などから、好きな遊びを選んで満喫。しかも、地元の食材や畑の野菜を使った昼食と昔ながらのおやつ付き。帰りも、解散場所の駅までスタッフが送ってくれます。

専用の畑では、有機無農薬野菜の収穫体験も楽しめます。子どもたちが採った野菜は、みんなでいただきます。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

活動のテーマは、“非認知能力”や好きなこと・得意なことに出会うための“夢中力”を育むこと。

幼児の「やりたい」と思う自主性と好奇心を尊重し、夢中になっていることに没頭できる環境はもちろんのこと、子どもの言葉や感情に共感することも大切にしています。

また、子ども一人ひとりの自由な発想を活かした遊び方を取り入れており、室内・屋外から遊び方を選ぶことが可能。スタッフは子どもの興味関心や個性、没頭していることを観察しながら必要なときに必要な援助をします。

里山を自分の足で探検! 見慣れない植物や虫との出会いに、子どもたちは小さな感動の連続です。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

キャンプ中は「子どもが自分のことは自分でする」ことを重視。スタッフは、「まずは挑戦しよう!」「一緒にやってみよう!」といった言葉をかけながら、サポートは最小限に。自分でできることが増えることで、自立心や達成感、自己肯定感が育まれることが期待できるでしょう。

活動場所の「みんなの家」は古き良き古民家。参加した子どもたちとスタッフで「ハイ、チーズ!」と記念の集合写真も。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

●おおつき森のようちえん(野外遊び喜び総合研究所)
開催日:2024年7月7日(日)
場所:みんなの家・周辺の里山(山梨県大月市)
集合・解散場所:分倍河原駅、猿橋駅
年齢対象:年少~年長
定員:15名程度
料金:11,000円(税込)
予約:受付中
主催:NPO法人 野外遊び喜び総合研究所
HP:https://www.abarenbo-camp.com

夏のちびっ子キャンプ(野外遊び喜び総合研究所)

里山の高台から、自然豊かな景色を眺める子どもたち。森の中で「ヤッホー!」と大きな声で叫ぶ子も。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

「野外遊び喜び総合研究所」からもう1つ、年少・年中・年長の未就学児の子が宿泊できる、希少なキャンプをご紹介。このキャンプはイベント企画を「野外遊び喜び総合研究所」が行い、旅行企画・実施を「ACT あばれんぼキャンプツアーズ」(旅行業登録済み)が行っています。

デイキャンプ同様、宿泊キャンプでも子ども5~6人に対し、1人のスタッフがサポート。スタッフは、教員や保育士を目指す大学生、学童指導員、教員免許取得者など。

キャンプの様子はブログで随時更新されるため、保護者は自宅に居ながらにして、子どもの様子がわかるので、離れていても安心できるのではないでしょうか。

探検中に、道端で植物の実を発見。スタッフは決して急かすことはないので、子どもたちは思う存分、見たり触ったりすることができます。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

キャンプでは、「生活」することも大切にしています。未就学児でも、自分のことは自分でしたり、友達と協力したり、家族と離れて活動することで、自分なりの気づきが生まれることでしょう。

「みんなの家」から徒歩10分程度の場所にある沢での1枚。運が良ければ、魚やサワガニなどを捕まえることができます。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

もちろん、遊びも徹底的に楽しみます。一人ひとりの子どもの興味やペースを尊重しながら、水遊びや植物探し、虫探し、工作などから、好きな遊びを個々でチョイスできます。

みんなで夕食作りに挑戦! スタッフがサポートしてくれるから、幼い子でも、野菜の皮剝きなどに楽しく取り組めます。  写真提供:野外遊び喜び総合研究所

●夏のちびっ子キャンプ(野外遊び喜び総合研究所)
開催日:2024年8月24日(土)~25日(日)
場所:みんなの家・周辺の里山(山梨県大月市)
集合・解散場所:分倍河原駅または新宿駅
年齢対象:年少~年長
定員:15名程度
料金:32,000円(税込)
予約:受付中
主催:イベント企画/NPO法人 野外遊び喜び総合研究所
旅行企画・実施/合同会社ACT あばれんぼキャンプツアーズ
HP:https://www.abarenbo-camp.com

ポケマルおやこ地方留学 京丹後プログラム(雨風太陽)

ジャージー牛の牛舎で「酪農体験」!  写真提供:雨風太陽

全国の農山漁村を訪れられる「ポケマルおやこ地方留学」は、日本最大級の産地直送通販「ポケットマルシェ」の運営会社が手掛けるプログラム。全国8,200名を超える生産者とユーザーによるネットワークがあるからこそ、この地方留学の土壌ができ上がりました。

2024年の夏は、全国12の地域で開催! 今回は、年少から小学校低学年の子どもにおすすめの「京丹後プログラム」をご紹介します。

ジャージー牛のミルクは、濃く深い味わい。直接、牛へ干し草を与える体験もできます。  写真提供:雨風太陽

「京丹後プログラム」は、酪農体験のほか、農家でのフルーツ狩り、地元のバーテンダーとの特製ジュース作り、採れたて野菜で自家製パン作りなど、内容盛りだくさん!

酪農体験では、牧場内での牛との触れ合いや、子牛へのミルクやり、牛のフンを堆肥化する土づくりなどが体験できます。

さらに、搾りたてのミルクと塩だけで作るバター作り体験も。そのできたてのおいしさに子どもたちは驚くことでしょう。

ジャージー牛は小柄な体格で人懐こいのが特徴。生まれたばかりの子牛のかわいさに、子どもたちも視線釘付けに!  写真提供:雨風太陽

子どもたちは身体を動かしながら、これらの体験を通じ、“ミルクを作る裏側の世界”を知ることができます。食育体験をさせたいと考えているご家庭におすすめです。

●京丹後プログラム(雨風太陽)
開催日:2024年7月21日(日)~27日(土)、8月4日(日)~8月10日(土)
場所:「山頂ホテル風のがっこう京都」・そのほか(京都府京丹後市・宮津市・福知山市)
集合・解散場所:峰山駅(京都丹後鉄道宮津線)
年齢対象:3歳ごろ(オムツがとれていること)~小学生
※未就学児の子どものアクティビティ参加は保護者の帯同が必要です。
定員:各8家族
料金:264,000円(税込)※大人1名、子ども1名の家族2名の基本料金。
予約:受付中
主催:株式会社 雨風太陽
HP:https://oyako.travel/2024_summer/

ポケマルおやこ地方留学 和歌山プログラム(雨風太陽)

森浦湾で「イルカとシーカヤック体験」を満喫!  写真提供:雨風太陽

もうひとつ、「ポケマルおやこ地方留学」から、「和歌山プログラム」をご紹介。

滞在先は、くじらの町として知られる太地町。子どもたちはリアス式海岸が広がる豊かな漁場で、海を中心にしたアクティビティを存分に楽しみます。

なかでもイルカを目の当たりにできるシーカヤックと、養殖マグロの餌やり体験は大興奮間違いなし!

パドルの使い方をレクチャーされたあとは、イルカが湾内に放たれている森浦湾をふたり乗りカヤックでゆっくり周遊します。  写真提供:雨風太陽
「こんにちは!」と、まるで挨拶をしに来てくれたかのようなキュートなイルカを、こんなにも間近に見ることができます。  写真提供:雨風太陽

「和歌山プログラム」には、他にも養殖マグロへの餌やり、農家さんとポンカンの農作業やジャム作りなどの体験アクティビティも。

子どもたちは親がワーケーションしている間、自然の中で命の源である食べ物を作っている農家や、漁師という“生産者”と交流し、その時間は忘れられない体験となることでしょう。

●和歌山プログラム(雨風太陽)
開催日:2024年7月21日(日)~27日(土)、7月28日(日)~8月3日(土)、8月4日(日)~8月10日(土)、8月11日(日)~8月17日(土)
場所:「太地町地域福祉センター 梛」・そのほか(和歌山県東牟婁郡太地町・古座川町・串本町・すさみ町)
集合・解散場所:太地駅(JR西日本紀勢本線)
年齢対象:3歳(オムツが取れていること)~小学生
※未就学児の子どものアクティビティ参加は保護者の帯同が必要です。
定員:各13家族
料金:250,000円(税込)※8月11日(日)~8月17日(土)の日程のみ、261,000円(税込)。すべて大人1名、子ども1名の家族2名の基本料金。
予約:受付中
主催:株式会社 雨風太陽
HP:https://oyako.travel/2024_summer/

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小さな子どもが家族から離れて過ごしたり、いつもとは違う地域でさまざまな体験をしたりすることは子どもにとってはもちろん、ママパパにとっても大冒険。でも、勇気を出して挑戦してみたら、親子できっと想像以上の収穫があるでしょう。

キャンプに参加するにあたって気になる点は事前に主催団体に確認をしておくことはもちろん、子どもには体調が悪いときは無理をしないこと、トイレは我慢しないことなど、基本的な注意事項も伝えておくと安心です。

次回4回目では、小・中学生向けの高学年向けサマーキャンプをご紹介します。お楽しみに!

取材・文/濱田恵理

※詳細は各事業社にお問い合わせください。なお、記事公開中にプログラムによっては定員数に達して、受け付けを終了するなどの場合があります。

※当ページから直接のお申し込みは受け付けておりません。お申し込みは、各団体&会社のHPにアクセスの上、資料請求を行い、お手続きを進めてください。

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(※4回目は2024年6月20日公開。公開日までリンク無効)