
【口をきかない・お風呂に入りたがらない】子どもの「危ないサイン」を見抜く方法と対処法 保健室の先生が伝授
保健室の先生はどう対応する? 子どもの危ういサインの見極め方と対処法 #1 (2/3) 1ページ目に戻る
2026.04.23
保健室の先生はどうやって子どものサインを把握する?
小中高校の養護教諭、いわゆる保健室の先生だけでなく、スクールカウンセラーも務めてきた相樂先生。子どもたちの心身の健康をサポートするプロは、子どもが漂わせる危ういサインを、どこを見て判断しているのでしょうか。
「お腹が痛いとか頭が痛いとか、気持ちが悪いとか、子どもが訴えるそういった自覚症状はもちろん大事なのですが、私はまず、保健室に入ってきた様子を見逃さないようにしています。
表情はどうか、顔色はどうかということのほかに、下を向きがちではないか、人と目を合わせるかどうかなどにも注目します。あとは部屋のどこに座るのか、私との距離が近い・遠いということも子どもからのサインです。
子どもの気持ちは、表情や視線に加えて、人との距離の取り方にも表れることがあるのです」(相樂先生)
親御さんは“優秀な我が子ウォッチャー”
相樂先生の視点は参考になるものの、家庭では学校と同じように、子どもが何らかの信号を発信しながら親元に近づいてくるとは限りません。
親が「これこそ親のフォローが必要なサインだ!」という兆しを得られるタイミングはあるのでしょうか。
「親御さんは、日常のいたるところから、子どものサインを汲み取ることができます。
起きる時間や寝る時間、家での過ごし方、食事の量など、基本的な生活を思い返してみてください。
『朝、起きられない』という現象でも、昨夜の猛勉強によるものか、連日のスマホによるものなのか、親御さんは我が子の生活スタイルから、困りごとや悩みごとの背景について探ることができます。
まずは、子どもに気になる様子が見られた(気づいた)なら、そこが親御さんのフォローのタイミングです。『なんだか最近、朝、起きるのがつらそうだね』、なんて早めに声をかけて、子どもの反応を見てください。
ここで、お子さんが『困っていることがある』や『つらいんだ』などと話してくれたなら、その『気持ち』に寄り添いながら話を傾聴しましょう。傾聴とは、耳だけでなく、目も心も傾けて、話を理解しようとする聴き方です。
気持ちを表現することで状況が改善されることはありますが、さらに1週間程度同じ状態が続く、あるいは事態が悪化するようなら、学校の先生やカウンセラーなどの専門家を頼ってもいいでしょう」(相樂先生)
学校では子どもに「何時に寝たの?」「ご飯は食べたの?」と聞けますが、子どもの素の姿を見て、肌で感じることができるのは親御さんだけであり、親御さんのほうが観察できる環境にあると相樂先生は話します。
もし子どもの生活で気づいたことや違和感があれば、まずはこれまでの日常と、周辺の情報を踏まえて考えてみましょう。親が関わるべきタイミングなのかどうか、専門家につなげるべきなのかも見極められるはずです。



































