【発達障害・発達特性のある子】の癇癪 〈かんしゃく〉への対策 「療育の専門家」がわかりやく解説

#9 子どもの癇癪への対応は?〔言語聴覚士/社会福祉士:原哲也先生からの回答〕

一般社団法人WAKUWAKU PROJECT JAPAN代表・言語聴覚士・社会福祉士:原 哲也

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写真:Paylessimages/イメージマート(イメージ写真)

発達障害や発達特性のあるお子さんの保護者の方からのご相談に、言語聴覚士・社会福祉士であり、発達障害のお子さんの療育とご家族の支援に長く携わってきた原哲也先生がお答えします。

お子さんとの生活が楽しくなり、保護者の方の負担が軽くなるような実践的なアドバイスをお伝えしていきます。第9回は、子どもの癇癪についてのご相談です。

気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こします。今どうしなくてはいけないかを話しても、まったく耳に入らないようです。どうしたらいいでしょうか。

【発達障害・発達特性のある子のお悩みに専門家が回答】これまでの回を読む
第1回 発達障害かどうか気になります
第2回 2歳ですが言葉が遅く心配
第3回 偏食がひどくて困っています
第4回 子どもが真夜中まで起きている
第5回 「こだわり行動」とは? 種類・原因・対応
第6回 医療機関を受診する目安
第7回 トイレトレーニング
第8回 着替えを嫌がります

今回は「子どもが癇癪を起こすと、手がつけられない」というご相談を取り上げます。

まず初めに一般的な癇癪の対応について年齢別にお話しし、次いで発達障害の特性のある子の場合の対応についてお話しします。

癇癪(かんしゃく)の定義とは

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