
発達障害の特性のある子どもを育てる母親への支援〔言語聴覚士/社会福祉士〕が解説
#12 発達障害の特性のある子の子育ての困難への支援〔言語聴覚士/社会福祉士:原哲也先生の解説〕
2025.03.21
言語聴覚士・社会福祉士:原 哲也

発達障害や発達特性のあるお子さんと保護者の方の関わりについて、言語聴覚士・社会福祉士であり、一般社団法人WAKUWAKU PROJECT JAPAN代表として、発達障害のお子さんの療育とご家族の支援に長く携わってきた原哲也先生が解説します。
記事の最後には、原哲也先生へのご相談募集のお知らせもあります。最後までご覧ください。
【発達障害・発達特性のある子のお悩みに専門家が回答】これまでの回を読む
今回は、発達障害の特性のある子どもを育てる「母親」が、「自分の人生」を取り戻し、自分らしく生きるにはどうしたらいいかを考えていきます。
発達障害の特性のある子どもを育てる母親の現状
発達障害の特性のある子どもの子育ては大変です。
発達障害の特性のある子を育てる母親のストレスの原因を具体的に見てみると
①発達障害の特性のある子の子育ての困難
②発達障害の特性のある子を持つことによる精神的負担
に大別されます。
参考:発達障害の特性のある子どもの母親のストレス
https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/childcare/hattatsu/hara-hattatsu/E7soQ?page=3
(発達障害・発達特性のある子を育てる親や家族のストレス 〔言語聴覚士/社会福祉士〕が解説 より)
これらのストレスの中で多くの母親は、好きなものから遠ざかり、自分の幸せや喜びを求める余裕を失い、自分らしく生きることができなくなってしまっています。
この状態から脱し、母親もまた一人の人として自分らしく生きるには、これらのストレスを軽減する必要があります。今回は、母親のストレスのうち、
①発達障害の特性のある子の子育ての困難を原因とするストレス
を軽減するにはどうしたらいいかを考えていきます。